[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州議会(EC)
元記事公開日:
2025/11/26
抄訳記事公開日:
2026/01/08

欧州議会議長、2026年EU予算に署名 競争力、研究、安全保障に注力

MEPs adopt 2026 EU budget: focus on competitiveness, research and security

本文:

(2025年11月26日付、欧州議会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)

欧州議会議長は2025年11月26日、11月15日の欧州議会とEU理事会との合意を受け、2026年のEU予算に署名した。欧州議会は、欧州委員会の当初予算案に対し、優先分野向けに3億7,270万ユーロの上積みを獲得した。欧州議会は、生活水準の改善、競争力の強化、防衛上の課題への対応を目的としたプログラムや政策への増額に重点を置いた。

■ 主要EUプログラムへの追加資金

競争力の強化と国境を越えたインフラの改善に向け、Horizon Europeには2,000万ユーロ、輸送・エネルギーネットワークには2,350万ユーロの追加資金が配分された。
市民保護メカニズムとRescEUには、調整と災害対応を改善するために1,000万ユーロの追加資金が確保された。さらに、EUの防衛準備に寄与する軍事モビリティには1,000万ユーロ、国境管理の強化には1,000万ユーロの追加資金が確保された。

環境・気候対策を支えるLIFEプログラムには1,000万ユーロ、EU4HealthおよびErasmus+には各300万ユーロの追加資金が提供される。

欧州議会は南部近隣地域向けに3,500万ユーロ、東部近隣地域向けに2,500万ユーロの資金増額を働きかけ、確保した。また、地政学的不安定性の拡大、世界的な人道危機の加速、気候変動に伴う緊急事態への対応として、人道援助には3,500万ユーロの追加資金が確保された。

■ 次世代EU基金(NextGenerationEU)への返済費用

次世代EU基金の返済費用は、当初予想の2倍となる42億ユーロの増加となった。欧州議会議員は、この追加費用がErasmus+やEU4Healthなどの主要プログラムの削減につながらないことを保証した。事前に合意された通り、追加費用は「カスケードメカニズム」を通じて処理される。これは主要プログラムを保護しつつ、次世代EU基金の返済費用増加を管理することを目的としている。

2026年の総予算は1,928億ユーロ、支払額は1,901億ユーロであり、不測の事態に備えるため、多年次財政枠組み(MFF)が定める上限を7億1,570万ユーロ下回る余裕が確保されている。

[DW編集局]