[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2025/11/25
抄訳記事公開日:
2026/01/08

欧州委、2026年欧州セメスター秋季パッケージを採択

New economic guidance to boost EU competitiveness

本文:

(2025年11月25日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)

欧州委員会は2025年11月25日、「2026年欧州セメスター秋季パッケージ」を採択し、EU競争力の強化を主眼とした経済・雇用政策上の優先課題を示した。本パッケージは、成長力・生産性・経済安全保障・レジリエンスの向上を図りつつ、健全な財政運営を維持することを目的とする。

本パッケージは、2025年11月17日の2025年秋季経済予測に基づいている。2025年秋期経済予測によると、EU経済は堅調さを保ちつつも中程度の成長にとどまっており、生産性の低迷、人口動態上の圧力、防衛・脱炭素化・デジタル化移行に伴う財政需要の増大といった構造的課題に直面している。このため、競争力と財政健全性の強化は、長期的な成長と安定の基盤として不可欠である。

本パッケージには、以下が含まれる。

▽各国のEU財政枠組み遵守状況の評価と、2026年の財政政策をEU理事会勧告と整合させるための指針

▽過剰財政赤字手続(Excessive Deficit Procedures)の最新情報(9か国の継続および1か国の新規開始)

▽生産性向上と経済安全保障の強化に向けた2026年ユーロ圏経済政策に関する勧告

▽基礎的スキルの低下やSTEM教育強化の必要性などの競争力に影響する課題に対処するための人材資本に関する勧告

▽潜在的なマクロ経済的不均衡を早期に検知するアラート・メカニズム報告書(Alert Mechanism Report)による年次スクリーニング

▽変動の激しい国際環境下におけるユーロ圏・EU経済の動向を分析した欧州マクロ経済報告書

▽財政支援を受けた国の返済能力を評価するためのプログラム終了後の監視報告書

▽社会的収斂枠組み(Social Convergence Framework)に基づく第1段階の国別分析を含む共同雇用報告書(Joint Employment Report)案

今後、ユーログループ(Eurogroup)とEU理事会は本パッケージの内容を議論し、承認を目指すとともに、欧州委員会は欧州議会と議論する。これらは今後の欧州セメスター運営の指針となる。

[DW編集局]