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- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 科学・イノベーション・技術省(DSIT)、Liz Kendall大臣
- 元記事公開日:
- 2025/11/27
- 抄訳記事公開日:
- 2026/01/09
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英政府、科学技術企業の設立・拡大・定着を支援し、成長と国家再生を推進
- 本文:
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(2025年11月27日付、科学・イノベーション・技術省(DSIT)、Liz Kendall大臣の標記発表の概要は以下のとおり)
DSITに関する秋季予算案の概要は以下のとおりである。
■ 起業家支援
予算案に沿って発表された起業家支援策の趣意書(Entrepreneurship Prospectus)[編集局注:2025年11月財務省発表の”Entrepreneurship in the UK”を指すと考えられる]により、優秀な企業が英国に留まりつつ起業・規模拡大・繁栄するために必要な人材、資金、市場機会を確保できる体制が整えられる。従来の方法より速やかに抗生物質耐性を検出する診断企業や、電気自動車への電力供給手法を模索するクリーンエネルギー企業など、革新的企業への70億ポンドの投資がUKRIを通じて実施される。このうち、産業戦略で指定された産業セクターにおけるイノベーションに取り組む企業向けには45億ポンドが割り当てられる。
新たな起業家向けフェローシップ(Enterprise Fellowships)は、400万ポンドの資金により、最大100人の世界トップクラスの研究者が自身のアイデアを成長企業にスピンアウトさせるか、または企業への出向を通じて事業化を進められるよう支援する。
英国ビジネス銀行(BBB)は、成長企業支援策を一連の形で発表した。BBBのベンチャーおよび成長投資の60%は企業規模拡大向けに重点配分され、利用可能な民間投資を増やすために、英国年金基金資本の活用を促進する計画が実施される。
また、政府は事前調達制度(Advance Market Commitments:AMCs)などを通じ、最高の新技術の早期購入者として行動することで、成長企業に重要な早期収益を提供する。まずは次世代の最先端AIチップ支援のため、最大1億ポンドが拠出される。
科学技術の最前線にある企業向けに、1億3,000万ポンド規模のInnovate UK「成長促進(Growth Catalyst)」制度も新設され、助成金と個別支援が提供される。
政府調達制度の改革により、企業が英国市場で成功するための早期収益と契約獲得の基盤も整備される。
■ AIの推進役
指定産業セクター全体のAI導入の推進役として、アクセンチュア社のShaheen Sayed、高価値製造業カタパルトのChris Dungey氏、ネットゼロセンターの Lucy Yu氏が選定され、深い知識と専門性を活かしてAIの展開を主導する。彼らは政府のSovereign AI Unitのチェアに着任するベンチャー資本家のJames Wise氏と協力する予定である。■ ブリッジAIプログラム
Innovate UKのブリッジAIプログラム(BridgeAI)は、英国企業のAI導入と生産性向上を支援するため、AI専門家との連携などを通じた資金援助や支援の機会を提供する。■ 半導体セクターへの支援
AI成長ゾーンにおける成長機会を最大化するため、南ウェールズの半導体産業に1,000万ポンドを投資する。■ 研究開発パッケージ
財務大臣は、以下を含む、画期的研究開発を促進する措置を設定した。
・UKRIの記録的な386億ポンドの予算のうち、90億ポンドはAIや量子など、英国が世界で最も強い研究領域である産業戦略セクターの支援に充てられる。
・英国の大学の経済的貢献を支援するため、UKRIによるブロック・グラントおよび高等教育イノベーション基金への投資を、累計で4億2,500万ポンド超増加する。
・Innovate UKの「女性イノベーション賞」では、最大60人の優れた女性に450万ポンドが提供される。
・英国が世界を先導する「メタサイエンス・ユニット」への政府投資を、3倍増の4,900万ポンドとする。
・5,400万ポンドのグローバル人材基金を通じ、世界をリードする研究者4名が英国に移住する。 [DW編集局]