[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ航空宇宙研究センター(DLR)
元記事公開日:
2025/11/28
抄訳記事公開日:
2026/01/09

欧州宇宙機関(ESA)におけるドイツの主要投資:ロケット競争力強化から月探査・地球観測まで総額54億ユーロ

Deutschland investiert 5,4 Milliarden Euro in die Zukunft der europäischen Raumfahrt

本文:

(2025年11月28日付、ドイツ航空宇宙研究センター(DLR)の標記発表の概要は以下のとおり)

2025年11月26、27日、欧州宇宙機関(ESA)の23加盟国の閣僚および政府代表がブレーメンに集い、欧州共同宇宙開発の今後を議論した。ドイツはESA計画に約54億ユーロを拠出するが、ESAは2025年の経済状況に基づき、その後の算定額を約51億ユーロとしている。これにより総出資約220億ユーロのうち、ドイツは約23%を占め、フランス・イタリア(各約16%)を上回る最大のパートナーとなる。また、ESAのアシュバッハー事務局長は、ドイツ人宇宙飛行士が欧州人として初めて月周回飛行に参加することを明らかにした。

ドイツは、もともとの負担金としてESAプログラムに約13億ユーロを提供し、残りの約38億ユーロは選択プログラムに割り当てられる。選択プログラムは、以下の通り:

1) ロケット生産と欧州の宇宙アクセス競争力の強化。さらに、アリアン6号の生産および運用の安定化を通じて、欧州の現行宇宙アクセスを維持することに貢献している:8億6,300万ユーロ。

2) 月および地球低軌道での人間・ロボット探査。ロボットおよび有人探査活動は「欧州探索包絡計画(E3P)」に統合されている:8億8,500万ユーロ。

3) 現代の気候・環境衛星。ドイツは、地球観測分野で欧州のリーダー的地位を維持し、気候保護を含む環境分野で重要な宇宙貢献を行っている:約8億7,300万ユーロ。

4) 大量データを安全に送信するための衛星通信。戦略的プログラムライン「4S:安全とセキュリティのための宇宙システム」では、安全な通信実現のための量子インターネット構築も推進:約3億2,000万ユーロ。

5) 将来の交通および金融・エネルギーセクターの安全確保のための高精度衛星ナビゲーション。ドイツはFutureNAVプログラム」を主導するとともに、量子およびAI分野の将来デモンストレータ開発にも強く関与:約3億ユーロ。

6) 小惑星や太陽フレアーなど宇宙起源の脅威からの防御。このプログラムには、宇宙の持続的利用と地球・宇宙空間双方からの脅威への対応活動が含まれる:約2億1,800万ユーロ。

7) 最先端宇宙技術の開発。ESAの「一般支援技術プログラム(GSTP)」を通じ、有望な概念やアプローチを安全な宇宙応用へと発展させる:1億2,000万ユーロ。

8) 欧州宇宙分野全体の競争力確保。商用・統合衛星アプリケーションの促進に加え、技術移転やスタートアップ支援を組み合わせて実施:約5,900万ユーロ。

[DW編集局]