[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
米国海洋大気庁(NOAA)
元記事公開日:
2025/12/17
抄訳記事公開日:
2026/01/27

米国海洋大気庁(NOAA)、AI駆動型の全球気象予測モデル群を運用開始

NOAA deploys new generation of AI-driven global weather models

本文:

(2025年12月17日付、米国海洋大気庁(NOAA)の標記発表の概要は以下のとおり)

米国海洋大気庁(NOAA)は、人工知能(AI)を活用した新世代の全球気象予測モデル群(global weather prediction models)を運用開始した。本モデル群は、予報の高速化、高効率化、精度向上を同時に実現し、従来の数値予報に比べ、計算資源を大幅に削減しつつ、迅速かつ高品質な予報情報を提供することを可能とする。今回導入された下記に示す3つのモデルは、それぞれ特徴の異なる構成を有している。

▽AIGFS(AI Global Forecast System:AI全球予報システム)
AIを用いた全球予報モデルであり、従来のGFSと同等水準の予報を短時間かつ高効率で生成する。大規模気象場や熱帯低気圧進路予測においてGFSを上回る技能を示し、16日予報は約40分で完了、使用する計算資源はGFSの約0.3%にとどまる。一方、初期版では熱帯低気圧強度予測に性能低下が見られ、改良課題となっている。

▽AIGEFS(AI Global Ensemble Forecast System:AI全球アンサンブル予報システム)
31メンバーから成るAIベースのアンサンブル予報であり、単一解ではなく予報の幅を提示する。予報技能は運用中のGEFSと同等であり、必要計算資源は約9%に抑えられる。初期結果では、GEFSを上回る性能が示され、予報技能は追加で18~24時間延長された。開発者は、アンサンブルが示す予報幅を生成する能力の向上を引き続き進めている。

▽HGEFS(Hybrid-GEFS:ハイブリッド型全球予報システム)
物理モデルGEFSの31メンバーとAIモデルAIGEFSの31メンバーを統合した62メンバーのハイブリッド型「グランド・アンサンブル」である。物理モデルとAIモデルの統合により予報不確実性を強化し、主要検証指標の多くで両単独モデルを上回る性能を示す。NOAAとして初のハイブリッド運用であり、ハリケーン強度予測のさらなる改善も進められる予定である。

[DW編集局]