[本文]
-
- 国・地域名:
- 英国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 英国研究・イノベーション機構(UKRI)
- 元記事公開日:
- 2025/12/22
- 抄訳記事公開日:
- 2026/02/02
-
Innovate UK「2025年イノベーション現状報告」:英国企業におけるイノベーション動向と成長への示唆
- 本文:
-
(2025年12月22日付、英国研究・イノベーション機構(UKRI)の標記発表の概要は以下のとおり)
英国企業による年間のイノベーションの状況に関する知見を提供する、Innovate UKの「2025年イノベーション現状報告(State of Innovation 2025)」が公表された。
本報告は今回で3回目となり、英国全土のあらゆる規模・業種の2,000社超の企業を対象とした調査から得られた傾向と分析を示している。これら企業に対して、財務実績、投資意欲、直面している障壁、ならびに今後1年間の計画について質問が行われた。
本報告の調査結果は、政府、ファンディング機関、銀行、投資家、業界団体が英国のイノベーターのニーズに即した企業支援サービスを進化させるための強力なエビデンス基盤を提供する。・イノベーションは引き続き成長をもたらす
英国経済全体の成長は依然として横ばいであるものの、調査結果は、イノベーションを行う企業が、行わない企業に比べて著しく高い平均売上成長を達成していることを明確に示している。
この傾向は、競合他社に先駆けて新製品や新サービスを投入する「フロンティア企業」においてさらに顕著である。これらの企業は、過去3年間にわたり一貫して、収益成長率が9%増加したと報告している。・英国経済回復の鍵はフロンティア企業
過去1年間に製品またはサービスに変更を加えた企業は全体の60%に達し、2024年の56%から増加し、2023年の水準に回復した。
また、フロンティア企業の76%が昨年中にイノベーションを実施しており、前年の68%から上昇した。フロンティア企業は、斬新なイノベーションを牽引し、資金および支援に対する需要が最も高く、かつ最も強い投資意欲を示していることから、成長に向けてその支援は極めて重要である。・資金へのアクセスは依然として障壁
企業の半数がイノベーション活動を停滞させる障壁に言及しており、そのうち4分の3が、銀行融資または株式による資金調達の不足を最大の障壁として挙げた。・支援需要の高まり
2025年には、企業のイノベーション活動における外部資金の利用が増加しており、助成金は2%増、政府融資は6%増、銀行融資は7%増、株式による資金調達は8%増となった。
外部からの助言を求める企業の割合も3ポイント上昇して38%となり、その内容は主として事業成長戦略に関するものであるが、デジタル技術、製品イノベーション、環境負荷低減に関する助言も要請されている。・慎重ながらも楽観的な見通し
今後12か月間に研究開発への投資を計画している英国企業は全体の過半数に達し、前年の47%から増加した。フロンティア企業では、この割合は71%に上る。
投資意欲の高まりは中小企業で確認された一方で、大企業では予想投資額の減少が報告された。 [DW編集局]