[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国研究・イノベーション機構(UKRI)
元記事公開日:
2026/02/03
抄訳記事公開日:
2026/03/04

UKRI、大学スピンアウト強化に向け大学・投資家連携改革ビジョンを提示

Report sets out how UKRI can set more spin-outs up for success

本文:

(2026年2月3日付、英国研究・イノベーション機構(UKRI)の標記発表の概要は以下のとおり)

UKRI傘下のResearch Englandは、大学と投資家の関係に関するインディペンデント・レポート(independent report)(以下、報告書)を公表し、その提言を前進させるためのビジョンを示した。

■ 資金へのアクセス
報告書は、パイプライン・ギャップのほか、核融合、量子、クリエイティブ産業などの主要セクターに資本を配分する、より的を絞ったアプローチが、これらの領域でのスピンアウト支援になり得ると示唆している。

■ システム全体での協力を求める
報告書は、大学、投資家、資金提供機関、政策立案者によるシステム全体の協力を求めている。

■ 大学と投資家の関係
報告書は大学と投資家の間の「文化的ミスマッチ」について述べている。
報告書は、ディープテックに必要な初期段階のアイデアの複雑なポートフォリオを管理する大学の強みを強調している。このため、大学は概念実証のための助成金を幅広い初期段階のプロジェクトに配分する傾向がある。
それと対照的に、投資家はより発展したアイデアを好み、より少数の潜在的可能性の高いベンチャーに多額の資金を投資する傾向がある。
この期待の不一致が、大学と投資家の関係が破綻する一般的な原因であるとみられ、この改善に向けた取り組みが推奨される。

■ スピンアウト形成の障壁への対処
報告書は、スピンアウト企業のあまりにも多くが、あまりにも早期に設立され、投資の準備が整っておらず、資金確保が見込みにくい可能性もあると懸念を表明している。
スピンアウト形成を合理化し、より適切に支援するために、いくつかの措置を講じることが推奨される。

■ UKRIの対応
UKRIは、報告書を受けて、以下の7項目の主要テーマを中心としたビジョンの策定に取り組んでいる。

・概念実証とプレ・シード資金の拡大を検討する。
・英国ビジネス銀行、ナショナル・ウェルス・ファンド(National Wealth Fund)、機関投資家と協力して年金資金の新たな流れを開放する。
・大学が、その教育とスタッフ育成に「起業」を組み入れるよう支援する。
・知的財産と株式(equity)の枠組みの調和を図り、明確で公表された方針を推進する。
・投資家対応力を高めるべく、共有のサービスと分野別アクセラレータを後押しする。
・地域の強みに合わせた介入の調整:イノベーションはどこにでもあり、機会も同様にあるべきである。
・投資家向けディープテックにおける専門家のトレーニングを拡大し、国際的ベストプラクティスをもたらせるよう、連携しながら取り組む。

[DW編集局]