[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2026/01/12
抄訳記事公開日:
2026/03/06

欧州委とEIB、スタートアップ・スケールアップ企業がEU域外に移転する理由に関する報告書を発表

Why innovative startups and scaleups relocate from the EU

本文:

(2026年1月12日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)

欧州投資銀行(EIB)が欧州委員会と共同で、InvestEU Advisory Hub の枠組みの下で発表した新たな研究は、EUから革新的なスタートアップやスケールアップ企業が移転する理由を明らかにし、欧州が将来性の高い企業をより効果的に引き留めるための対策を特定している。

本研究は、創業者および経営幹部を対象としたターゲット調査に基づき、企業が活動の一部をEU域外へ移転する理由、手法、および条件について、一次情報に基づく証拠を提示している。

■ 主な研究結果

研究結果は、移転の決定が業種や国を問わず共通の要因により動機付けられていることを示している。企業は、ベンチャーキャピタルへのアクセスが容易な地域、大規模かつ統一された市場への近接性、より有利な規制環境、経験豊富な営業・販売人材の確保が容易な地域へ移転する傾向がある。

ただし、移転は「ゼロか百か」という二者択一の決定となることはまれである。多くの企業は、研究開発(R&D)やエンジニアリングなどの重要な活動はEU域内に維持しつつ、法律上の本社や中核的なマネジメント機能を海外へ移すといった部分的な移転戦略を採用している。投資家、特に米国を拠点とする投資家からの要請が移転の引き金となるケースもある。

インタビューに応じた創業者らは、欧州のスタートアップおよびスケールアップのエコシステムを強化するための実践的提言として、イノベーションに配慮した規制の整備、成長資金へのアクセス改善、国際的人材の誘致・定着に適した条件整備、およびグローバルな成長を目指す企業への一層強力な支援を挙げている。

■ 政策的文脈
本研究は、EUのスタートアップ・スケールアップ戦略の文脈における進行中の政策立案作業に資するものである。本戦略は、欧州を技術主導の革新的な企業が創業・成長するための世界で最良の地とし、EUの競争力および技術的主権を強化することを目指している。

[DW編集局]