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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 国立情報科学・自動化研究所(INRIA)
- 元記事公開日:
- 2026/02/13
- 抄訳記事公開日:
- 2026/03/13
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INESIAの2026–27年ロードマップ案公表
Sécurité de l’IA et souveraineté : l’INESIA dévoile sa feuille de route 2026-2027
- 本文:
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(2026年2月13日付、国立情報科学・自動化研究所(INRIA)の標記記事の概要は、以下のとおり)
人工知能(AI)国家戦略(第3期)の柱として、国立人工知能評価・安全性研究所(INESIA)は、2026年~27年のロードマップを発表した。経済・財務省企業総局(DGE)、首相府防衛・国家安全総務庁(SGDSN)、国家情報システムセキュリティ庁(ANSSI)、国立計量試験所(LNE)、デジタル規制専門センター(PEReN)とともに、INRIAが高度AIシステムの評価に必要な主権的能力を構築に向け、科学的知見を提供する。
世界のAIは前例のない速度で進展し、安全性と信頼性が中核課題となっている。このロードマップは、安全なイノベーションを確保しつつ市民を保護するため、堅牢なAI評価の枠組みを国内に整備するという目標を明確に掲げている。
◇専門家のエコシステムが担う国家的な野心
2025年に設立されたINESIAは、DGEとSGDSNの共同統括の下で創設された。INRIA、ANSSI、LNE、PEReNの能力を結集し、国内第一線の主体から成るエコシステムを束ねている。共通の目標は、人工知能の発展を支援し、それがもたらす経済変革を支援するとともに、この技術の影響、とりわけ安全面に関する影響を科学的に研究することである
◇AIの課題に対応するための3種類のテーマ
このロードマップは、INESIAの行動を3種類のテーマと横断軸に整理する。
▽規制支援:規制当局に資する最先端の技術的専門性を整備し、評価手法・ツールへのアクセスを促進する。情報操作対策として合成コンテンツ検出能力を強化し、AIのサイバーセキュリティに適合した認証手法の開発にも寄与する。
▽システム全体に与えるリスク:最先端AIが生み得るシステミック・リスクに関する国内専門性を深め、理解と適切な緩和策の設計を進める。エージェント型システムの研究は、進展の速い領域への重要な示唆となる。また、AI安全性機関国際ネットワーク(International Network of AI Safety Institutes)におけるフランスの関与も強化する。
▽パフォーマンスと信頼性:技術チャレンジの開催などを通じ、関係者間の競争と協調を促して革新と創造性を刺激し、最先端の水準を前進させる。
横断的取り組みでは、共通ツールの整備により全作業の遂行を円滑化し、継続的活動を可能にする技術的手段の確保も図る。併せて、知識共有と対外発信を進め、評価・安全分野の科学的交流を促す。
◇すでに作業が進行中
ANSSIの主導により、INESIAの関係機関、国防AI庁(AMIAD)、情報技術安全評価センター(CESTI)と連携し、AIシステムおよびそれを組み込む製品のサイバーセキュリティを将来にわたり保証する評価手法の設計が進む。
VIGINUMとPEReNは、AIアクション・サミットの枠組みで合成コンテンツ検出に関する共同作業を行い、結果を2025年1月に公表した。同年7月にはパリのINRIAセンターで初のINESIA科学デーを開催し、研究者・専門家が交流した。さらにINRIA、LNE、PEReNは先進AIモデルの共同試験演習を実施し、同年7月にAI安全性機関国際ネットワークの枠組みで公表した。これらの貢献は、国際的な評価枠組みの形成に能動的に関与するフランスの能力を強化している。
[DW編集局]