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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- マックスプランク協会(MPG)
- 元記事公開日:
- 2026/02/10
- 抄訳記事公開日:
- 2026/03/23
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マックスプランク協会、アフリカとの研究協力強化に向けた戦略を推進
- 本文:
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(2026年2月10日付、マックスプランク協会(MPG)の標記発表の概要は以下のとおり)
アフリカは若く、多様で、研究でも強い。本インタビューでボンヘファー氏(Tobias Bonhoeffer)とヘルガースベルク氏(Michaela Hergersberg)は、なぜマックスプランク協会(MPG)がアフリカのパートナーとの協力を新たに考えるのか、またその際、マックスプランク・パートナーグループのような既存の手段、さらにはARTEMISやBridging Mindsのようなプログラムがどのような役割を果たすのかについて説明した。
1.MPGがアフリカ戦略を必要とする理由
ボンヘッファー:なぜなら大きな機会を逃しかねないからです。アフリカには感染症、古生物学、気候研究など、特に研究を進めやすいテーマがあります。それだけでなく、アフリカには優秀で科学に関心の高い人々がいますが、困難な外的条件のため、その潜在力が十分に活用されていない場合も少なくありません。そこで私たちは、現地で卓越した研究を可能とし、現地の才能ある人材を巻き込みながら、その発展を最大限に支援する形で貢献したい。今回重視しているのは、アフリカとの協力をより密接かつ真のパートナーとして構築することです。ヘルガースベルク:アフリカの人口は世界で最も若く、三分の二の人々が35歳以下です。この人口構成は大きな機会を生み出しますが、若い世代には将来の展望がなければリスクも伴います。研究は長期的に経済発展に寄与し得ます。同時にこの大陸は民族、言語、気候帯、さらには砂漠から熱帯雨林に至るまで、驚くほどの多様性を備えています。こうした多様性は研究を刺激します。
ボンヘッファー:私たちが目指しているのは、点在する個別の活動ではありません。例えばナミビアのH.E.S.Sプロジェクトのように望遠鏡を運用し、現地で雇用を生み出すことも重要です。しかし、私たちはさらに踏み込み、長期的かつ共同でパートナーとして研究を進め、その過程でアフリカの人々が持つ膨大な知識と潜在力を活用したい。私個人としても、世界における南北格差をどのように縮小できるかという問題に強い関心があります。不平等は世界共同体全体にとって大きなリスクだからです。
2.頭脳流出問題:どのようなプログラムが効果的か。
ボンヘッファー:MPGのパートナーグループ・プログラムでは、少なくとも6カ月間MPGで研究した後に帰国するポスドクに対し、母国で研究グループを立ち上げるため、最大5年間、年間2万ユーロの立ち上げ資金が提供されます。これは、優秀な人材を引き抜くのではなく、帰国を支援するという明確なメッセージを示すものです。3.2つの新たなプログラムとは
ヘルガースベルク:最近、二つのプログラムを開始しました。第一はARTEMISです。これはアフリカの学生、博士課程研究者、若手ポスドクを対象とした1年間のメンタリング・プログラムで、MPGの博士課程研究者、ポスドク、グループリーダーがメンターとなり、参加者はMPGで4週間の研究滞在を行います。第二はBridging Mindsと呼ばれるプログラムです。これはMPGの博士課程研究者がアフリカのパートナー機関で自信の研究に関する1週間のワークショップを開催するものです。その目的は、アフリカへの関心を喚起し、心理的な障壁を下げ、将来アフリカで研究したり生活したりする可能性を広げることにあります。またこのプログラムでは、アフリカ側の機関も文化的活動などを提供し、参加者が現地社会を理解する機会を設けることが求められています。4.これらのプログラムは受け入れられているか
ボンヘッファー:私たちはナイロビに拠点を置くアフリカ科学アカデミーネットワークと緊密に協力しています。ヘルガースベルク:成功とは、ARTEMISやBridging Mindsのようなプログラムが確立し、若い研究者がその後MPGのその他のプログラムにも参加できるようになることです。実際、10年後の成果と期待していた節目が、すでに最初のARTEMIS公募で実現しました。メンティーの一人であるGeoffrey Andamaがマックス・プランク・フンボルト研究グループリーダーに選ばれたのです。
[DW編集局]