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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- エネルギー高等研究計画局(ARPA-E)
- 元記事公開日:
- 2026/03/05
- 抄訳記事公開日:
- 2026/04/13
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ARPA-E、計算化学向け量子コンピューティング開発に3,700万ドルを投資
- 本文:
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(2026年3月5日付、エネルギー高等研究計画局(ARPA-E)による標記発表の概要は以下のとおり)
ARPA-Eは本日、計算化学向け量子コンピューティング(Quantum Computing for Computational Chemistry:QC³)プログラムの採択結果を発表した。QC³は総額3,700万ドルを投じ、古典計算機では到達できない重要課題の解決を目指す量子コンピューティング研究10件を支援する。化学および材料科学のシミュレーションを加速する量子アルゴリズムを開発・応用し、高度超電導送電線、改良型電池、希土類を用いない磁石、肥料や燃料製造の新たな触媒などの商用エネルギー利用を前進させる。
QC³プロジェクトは、アプリケーション、アルゴリズム/ソフトウェア、誤り訂正を含む量子計算スタック全体の最適化に取り組む。各プロジェクトは特定のエネルギー用途に対応する量子アルゴリズムを開発し、古典計算を上回る拡張可能な量子優位性を示し、実際の量子ハードウェア上で解を実行することが求められる。成功したプロジェクトは、既存の古典計算手法と比較して100倍の性能向上を実証し、エネルギー応用に変革的影響をもたらす明確な道筋を示す。
主な採択プロジェクトは以下の通り。
・ボーイング社:腐食を引き起こす化学反応をモデル化する新たな量子手法を開発。航空・鉄鋼分野における耐食合金の導入を加速するとともに電池技術を前進させる(助成額250万ドル)。
・ローレンス・リバモア国立研究所:量子計算と機械学習で加速されたソフトウェアツールを開発し、電子モーターや発電機、高性能情報技術に不可欠な超高強度・軽量磁石の発見に応用する(410万ドル)。
・インフレクション社:中性原子型量子コンピューターと新規アルゴリズムを用い、超電導の理解を深め、新たな高温超電導材料の発見を目指す(390万ドル)。
[DW編集局]