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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州委員会(EC)
- 元記事公開日:
- 2026/03/19
- 抄訳記事公開日:
- 2026/05/07
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欧州委、2026~2027年のEuratom作業計画を採択
EU to invest €330 million to accelerate fusion energy and support nuclear technologies and skills
- 本文:
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(2026年3月19日付、欧州委員会(EU)の標記発表の概要は以下のとおり)
欧州委員会は2026年3月19日、ユーラトム(Euratom)研究・教育プログラムの2026~2027年作業計画を採択し、原子力技術開発の推進に向けた措置を講じた。本プログラムは、原子力研究・イノベーションを対象とし、Horizon Europeを補完する資金支援を行う。
■ 将来のエネルギー源としてのフュージョンエネルギーの促進
EUは、初の商用核融合発電所を電力網に接続し、欧州の市民や企業にクリーンで手頃な価格の安全なエネルギーの提供することを目指している。したがって、2026~2027年の作業計画では、フュージョンエネルギーを研究段階から電力網へと進展させるべく、2億2,200万ユーロを投資する。具体的には以下のとおり。
・商業的に実現可能なフュージョン技術の開発と、強固な欧州サプライチェーンの構築を支援するべく、フュージョンエネルギーに関する新たな欧州官民連携(PPP)を確立する。
・欧州イノベーション会議(EIC)の支援策に基づき、フュージョン関連課題への取り組みを支援することで、新興のフュージョンスタートアップ企業がEU域内で技術を成長・成熟させるとともに、民間投資を呼び込めるよう後押しする。
・基礎的なフュージョン研究とフュージョン技術の人材育成を優先するとともに、研究施設の共同活用を図る。■ 原子力のイノベーション、安全対策、人材育成への投資
EUの電力需要は2050年までに倍増すると予測されていることから、2026~2027年の作業計画は、EUが研究の卓越性、イノベーション、人材を活用して、「欧州製(made in Europe)」のクリーンな低炭素技術を安全に開発する能力の強化を目的としている。
核分裂研究分野(1億800万ユーロ)で本プログラムが支援する共同研究は、とりわけ放射性廃棄物の安全な管理、放射線防護、および核材料に関するイノベーションに重点を置く。
さらに本プログラムは、マリー・スクウォドフスカ=キュリー(MSCA)助成金などを通じて、EU内外から原子力分野の人材を惹きつけることを目指す。また、EU全域の230を超える原子力研究施設へのオープンアクセスを促進し、ウクライナの原子力研究者の欧州研究圏(ERA)へのさらなる統合を支援する。
[DW編集局]