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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州委員会(EC)
- 元記事公開日:
- 2026/03/25
- 抄訳記事公開日:
- 2026/05/08
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欧州委、防衛イノベーションを促進する「AGILE」を2027年に開始予定 防衛技術の迅速実装へ
Commission presents €115 million Programme for agile and rapid defence innovation (AGILE)
- 本文:
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(2026年3月25日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)
欧州委員会は、破壊的な防衛技術を研究室から現場へと記録的な速さで移行させるための新たなファンディング制度「AGILE」(総額1億1,500万ユーロ)を発表した。この試験的制度は、人工知能(AI)、量子技術、ドローンなどの破壊的な防衛イノベーションの開発・試験と市場投入を加速させることを目的としており、特にスタートアップや事業規模拡大段階の企業を含む中小企業(SME)の支援に重点を置いている。
ロシアのウクライナ侵攻戦争は、戦場での成功がイノベーション・サイクルの速さに左右されることを示した。すなわち、新しい技術や費用対効果の高いソリューションを、数年ではなく数週間から数ヶ月で開発・試験・展開する能力が求められる。現代の戦争が急速なデジタル化と技術革新を遂げる中、スタートアップや技術イノベーターといった高速で事業を展開するニュー・ディフェンス・プレイヤーのために、AGILEは設計された。
本プログラムは、これらの企業を支援するため、個々の企業に対してより迅速かつ柔軟な資金支援を行い、イノベーションを可能な限り迅速に展開できるようにする。AGILEは、前例のない4ヶ月という短期間での資金提供を目指し、技術を1~3年以内に防衛部隊へ届けることを目指す。
AGILEは20~30件のプロジェクトを支援し、対象となる費用の最大100%を資金提供する。また、迅速なイノベーションを促すため、公募締切日の3ヶ月前までに発生した費用を遡及して請求できる条項も盛り込まれている。作業計画(work programme)は、破壊的な防衛製品・技術のミッション主導型開発と、防衛ソリューションの実際の市場への投入支援の2本柱で構成される。
欧州委員会は、AGILEを設立する新たな規則案を、通常の立法手続きに基づき、欧州議会およびEU理事会に提出する。AGILEは、欧州の軍隊への新技術の迅速な導入を確保するため、2027年初頭から運用を開始する見込みである。
[DW編集局]