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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- エネルギー高等研究計画局(ARPA-E)
- 元記事公開日:
- 2026/04/08
- 抄訳記事公開日:
- 2026/05/21
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ARPA-E、核融合技術に1.35億ドル投資 過去最大規模で商業化加速
- 本文:
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(2026年4月8日付、エネルギー高等研究計画局(ARPA-E)による標記発表の概要は次のとおり)
ARPA-Eのプロチャスカ局長は本日、「2026年ARPA-Eエネルギー・イノベーション・サミット」において、核融合技術のさらなる開発と商業化に向けて1億3,500万ドルを投資することを発表した。今後18か月にわたり投入されるこの資金は、核融合技術に対するARPA-E史上最大の投資である。
この投資は、ARPA-Eが過去10年間にわたり核融合エコシステム全体で初期段階のハイリスク技術を主導してきた取り組みを加速するものであり、また、10年前にはほとんど存在しなかった核融合発電産業を促進する上で、ARPA-Eが果たす中心的役割を裏付けるものである。
2014年にARPA-Eが核融合分野に参入した際には、核融合研究では磁気閉じ込めと慣性閉じ込めという2つのアプローチが主流であったが、ARPA-Eは、斬新で低コストのアーキテクチャや非従来型の閉じ込め概念といった「未開拓領域」を特定し動き出した。これまでにARPA-Eは商業用核融合技術に約1億3,400万ドルを投資し、これにより15億ドルを超える民間からの追加資金調達が生まれた。
また、2014年には12社しかなかった核融合関連企業が、現在では50社以上に増え、これら企業全体で100億ドルの民間投資を集めている。これらの企業の多くは、ARPA-Eが資金提供したプロジェクトや研究からスピンアウトしたものである。
今回の1億3,500万ドルの新規投資は複数のプログラムに配分され、ARPA-Eの核融合ポートフォリオを大幅に拡大するものであり、その投資は商業用核融合発電における困難な技術的障壁の克服に向けられる。この資金は、ベースロード発電を通じて手頃で信頼性が高く安全なエネルギーを拡大するというトランプ政権の優先事項を支援するとともに、先進技術を通じて米国のエネルギー優位性を強化するというクリス・ライト(Chris Wright)エネルギー長官の目標の実現に資するものである。そして、この資金提供は、米国において核融合エネルギーを「科学的可能性」から、手頃で信頼性が高く安全なエネルギー源へと発展させるための次のステップとなる。
新規資金拠出の対象となる研究重点分野としては次のようなものがある。
▼先進プラズマ加熱・駆動システム:プラントコストを削減するための高効率かつ低コストのプラズマ加熱・駆動システム
▼次世代の燃料サイクルおよび燃料:出力向上と核融合燃料サイクルの簡素化を図るための高度な燃料およびスピン偏極核融合などの新規燃料供給技術
▼先進的な電力変換およびプラントシステム:プラントの設置面積を縮小するための次世代のパルス電力および電力変換システム
▼革新的な核融合発電所のアーキテクチャ:耐久性と経済的競争力を向上させる新規の発電所設計 [DW編集局]