[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
英国原子力公社(UKAEA)、エネルギー安全保障・ネットゼロ省(DESNZ)
元記事公開日:
2026/04/14
抄訳記事公開日:
2026/05/26

核融合診断の中核拠点を設立 計測技術と人材育成で世界主導へ

UK centre to lead the world in fusion diagnostics

本文:

(2026年4月14日付、英国原子力公社(UKAEA)、エネルギー安全保障・ネットゼロ省(DESNZ)の標記発表の概要は以下のとおり)

UKAEAは、核融合エネルギーの実現に必要な高度な計測技術を開発する国立センターを設立した。

オックスフォードシャー州のUKAEAカルハムキャンパスに拠点を置く「診断イノベーションセンター・オブ・エクセレンス(Diagnostics Innovation Centre of Excellence: DICE)」は、核融合診断、すなわち核融合装置内部で何が起こっているかを測定する特殊なシステムの分野において、英国の世界的リーダーとしての地位を強化することが期待されている。DICEは開設以来、既に10の組織と契約を締結しており、その総額は1,000万ポンドを超える。

核融合エネルギーは、プラズマと呼ばれるガスを極めて高温に加熱することで生成される。このプロセスを安全に制御するためには、プラズマの温度、密度、形状、安定性をリアルタイムで測定する必要がある。これが診断システムの役割であり、その設計には高度な専門知識を要する。

DICEは、MAST Upgradeや、世界最大級の核融合装置であったJET(Joint European Torus)など、様々な装置における診断システムの設計・構築・運用に関する数十年の経験を有する専門家を結集している。これにより、英国のチームは世界でも屈指の経験を有するチームの一つとなっている。

同センターはまた、その技術が医療研究を含む他産業にどのように応用できるかを探り、核融合以外の新たな商業機会の創出を目指す。

さらに、DICEは英国産業界や国際的な核融合パートナー、およびその他のセクターの間の連携拠点として機能し、国内サプライチェーンの成長と次世代人材の育成を支える。将来的には国内外の核融合技術の発展を主導する役割を担うと期待されている。

[DW編集局]