[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
EU理事会
元記事公開日:
2026/05/29
抄訳記事公開日:
2026/07/07

EU理事会、科学外交枠組みに関する勧告を採択

Council defines a new framework for science diplomacy

本文:

(2026年5月29日付、EU理事会の標記発表の概要は以下のとおり)

EU理事会は2026年5月29日、科学外交に関する新たなEUの枠組みを示す勧告を採択した。この枠組みは、科学技術分野におけるEUのグローバルリーダーとしての地位を強化し、科学協力を通じて外交政策目標を推進することを目的としている。

この勧告は、科学は世界的な公共財であり、科学協力は信頼関係を築き、第三国との対話を促進できると強調している。また、Choose Europe for ScienceなどのイニシアチブやHorizon Europeへの第三国の準参加を基盤として、研究・イノベーションにおける開かれた安全な国際協力の重要性を強調している。

この新たな枠組みは、自由、民主主義、平等、法の支配、人権尊重といったEUの価値を守り促進する観点から、科学外交の効果を最大限に高めることを求めている。また、EUの競争力上の利益を追求するうえでの科学外交の役割と、科学的目標と外交・安全保障政策上の利益とのバランスを取る必要性を認識している。これには、人工知能(AI)や量子技術などの分野におけるリスク評価と機会の活用が含まれる。

この勧告は、研究能力の向上と共通の地球規模の課題への対応を支援するため、グローバル・サウスとのパートナーシップを強化するというEU理事会の決意を示すものである。具体的には、地中海地域における科学外交センターの設立を求めている。

また、加盟国に対し、政府全体および利害関係者との間で科学外交を調整するための支援体制の確立並びに外交機関および研究機関・大学・その他の高等教育機関との連携促進を奨励している。

[DW編集局]