[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2026/06/01
抄訳記事公開日:
2026/07/10

欧州委、欧州研究圏(ERA)スコアボード2025を発表

Continuous progress across European Research Area priorities, but structural challenges remain

本文:

(2026年6月1日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)

最新の欧州研究圏(ERA)スコアボード2025によると、EU、EU加盟国、およびHorizon Europe 準参加国は、2010年から2023年にかけて、EU全体の主要な研究・イノベーション(R&I)分野において、引き続き大きな進展を遂げている。

今回の調査結果は、ERAのいくつかのサブ優先課題において、著しい進展があったことを示している。研究開発投資、オープンサイエンス、ジェンダー平等、研究者のキャリアと流動性、グローバルな関与といった分野で、顕著な改善が見られる。分野別・産業政策との相乗効果、およびR&Iへの市民・社会の関与においても、前向きな進展が見られる。

▽オープンアクセスで利用可能な出版物の割合(全体に占める比率)は、2010年の41.4%から2024年には66.5%となった。
▽人口100万人当たりの研究者数は、2010年の3,055人から2024年には4,913人へと着実に増加している。
▽大学教員・研究者に占めるグレードAの女性の割合は、2010年の19.7%から2023年には29.2%に上昇した。

同時に、知識の価値化(knowledge valorisation)や、実績の低い国・地域におけるR&Iシステムの強化に向けた取り組みにおいて、中程度の進展が記録されている。

また、科学的リーダーシップ、課題対応型のR&I活動、R&I投資の調整、教育・技能政策との相乗効果など、いくつかの主要分野において進展が限定的または停滞していることを指摘している。例えば、EUレベルでは、世界で被引用数上位10%に入る科学出版物の割合は、2010年の10.5%から2023年には9.4%に低下しており、政府研究開発予算全体に占める環境関連の政府研究開発予算の割合は、2010年以降約2.5%で横ばいとなっている。

ERAは、欧州委員会が「欧州研究領域の構築に向けて」と題するコミュニケーションで提案し、欧州理事会によってさらに承認されたことを受け、2000年に正式に発足した。また、リスボン条約第179条において目標として明記されている。

[DW編集局]