[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
原子力・代替エネルギー庁(CEA)
元記事公開日:
2026/06/17
抄訳記事公開日:
2026/07/14

CEA、「ネコ量子ビット」技術に基づく初の量子コンピュータを取得へ

La France acquiert auprès d’Alice & Bob un premier calculateur quantique basé sur la technologie de qubits de chats, dans le cadre du programme HQI (France Hybrid HPC Quantum Initiative)

本文:

(2026年6月17日付、原子力・代替エネルギー庁(CEA)の標記発表の概要は、以下のとおり)

5月22日にマクロン大統領がCEA大規模計算センター(TGCC)において「量子国家戦略(SNQ)第2部」を発表したことを受け、フランス国内のスーパーコンピュータを統括する国立高機能計算推進機構(GENCI)と仏Alice & Bob社は6月17日、18個の「ネコ量子ビット」を備えた量子コンピュータの購入契約に署名した。 この種類の技術では世界初の取得となる。重点投融資計画「フランス2030」の国家量子戦略(SNQ)の一部である。この量子システムはTGCCに設置され、GENCIのスーパーコンピュータ「ジョリオ・キュリー」に接続される。2027年中に利用可能となり、フランスと欧州の戦略的自律性および科学技術競争力を強化する。

この量子コンピュータは、いわゆる「初期FTQC」(またはeFTQC)システム、つまり欧州のコンピューティングセンターに設置される最初の「耐故障性」量子システムである。この技術はAlice & Bob社が開発し、量子ノイズの二つの発生源のうち一つである「ビット反転」を方式上補正できることを大きな利点とする。この技術的特徴により、他のアーキテクチャと比べて高性能な論理量子ビットを実現するために必要な物理量子ビットの数を大幅に削減できる。これにより、次世代の耐故障性量子コンピュータへの自然な橋渡しとなる。

このシステムは、すでに首都圏ブルイエール・ル・シャテルにあるTGCCに設置されているRubyおよびLucyシステムに2027年から加わり、そこでGENCIのジョリオ・キュリー・スーパーコンピュータともハイブリッド化される。第2段階では、ユーロHPC JUが取得した欧州のエクサフロップ級スーパーコンピュータ「アリス・ルコック(Alice Recoque)」と接続され、高性能計算、人工知能(AI)、量子コンピューティングの分野で最先端の計算サービスを提供するハイブリッドプラットフォームを構成する。

2032年頃に、軍事・退役軍人省主導のSNQのPROQCIMA(プロキシマ)プログラムを通じて1,024量子ビットの汎用量子コンピュータ2機のプロトタイプにアクセスする準備として、この最初のeFTQCアプローチの提供は、ユーザーが誤り訂正に慣れ、量子コンピューティングの利用に与える影響を予測しながら、この技術の応用可能性を特定できるようにする。

他のすべてのGENCIシステム(HPC、AI、量子のスーパーコンピュータ)と同様に、国立コンピューティングセンター内でホスト、運用されるこのeFTQCコンピュータへのアクセスは、オープンな研究環境で学術および産業界の研究者に無料で提供される。

公的調達手続きを経て取得されたこの技術は、「フランス2030」のSNQに基づくHQI(France Hybrid HPC Quantum Initiative)プログラムによって全額資金提供されている。

署名式は、スタートアップの見本市「ビバ・テクノロジー」のSNQのブースで行われた。SNQは今年「ビバ・テク」内の量子技術に特化した主要スペースである量子ゾーンの第4回を開催する。「ビバ・テク」は10回目、SNQは5周年を迎える。この全国的な取り組みの成功に貢献している主なプログラムや官民の主要な関係者が、量子ゾーンに参加している。

[DW編集局]