[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
原子力・代替エネルギー庁(CEA)
元記事公開日:
2026/06/18
抄訳記事公開日:
2026/07/23

オランジュとCEA、セマンティック通信の共同ラボを立ち上げ

Orange et le CEA lancent un laboratoire commun de recherche de classe mondiale sur les communications sémantiques, une rupture technologique majeure pour les réseaux à l’ère de l’IA

本文:

(2026年6月18日付、原子力・代替エネルギー庁(CEA)の標記発表の概要は、以下のとおり)

仏通信大手オランジュ(Orange)とCEAは共同ラボ「AIネイティブ・コミュニケーション(AI-Native Communications)」を設立した。より効率的で持続可能な通信ネットワークの発展にとって有望な新興技術であるセマンティック通信の開発を行う。

オランジュとCEAは専門知識を結集し、将来の通信ネットワークの性能、効率、持続可能性を根本的に向上させることを目指し、グローバルな視野を持つ野心的な研究プログラムを実施している。

◇よりインテリジェントなネットワークのためのパラダイムシフト

現在のネットワークにおける伝送では、データ(「ビット」)が正確に再現されており、ビットやメッセージのごく一部の変化も通信の劣化につながるエラーと解釈される。オランジュとCEAが構想するセマンティック通信では、受信側によってメッセージの意味や内容が理解された時点で、正しい情報の伝達がなされたとみなし、そのための新しいパラダイムを導入する。受信側と送信側でデータが完全に同一でなくても成り立つ。

これにより、交換されるデータ量を大幅に削減し、より効率的でエネルギー消費が少なく、インフラ投資も少ないネットワークの実現につながる可能性がある。また、将来は人工知能(AI)エージェント間の通信にも新たな視点をもたらす。

この共同ラボを通じて、両者は専門知識を結集し、ネットワークの変化を予測し、セマンティック通信技術とその最も有望な応用を開発し、AIモデル間で共有される意味的表現を考案し、この分野における将来の標準の形成に貢献する。

この研究は、AIをネイティブに統合できるネットワークの基盤を築くとともに、今後もデータの忠実かつ網羅的な伝送が求められる利用ニーズに応えることを目的としている。

◇未来のネットワークを発展させる卓越した共同ラボ

パートナーシップは5年間で、技術主権という目標にもとづく。将来の標準に組み込まれる可能性のある発明を生み出すことで、両者は、フランスと欧州が持続可能なインテリジェント通信ネットワークを将来にわたって掌握することに貢献している。

CEAのグルノーブルチームは、数年間にわたってAI、信号処理、インテリジェントネットワークの境界にあるセマンティック通信で世界的に参照される専門知識を育ててきた。この研究は、フランスおよび欧州の多数のプロジェクト、欧州およびアジアの主要プロジェクトを構成し、欧州委員会が資金提供するフラッグシッププロジェクトへのオランジュとの共同参画を通じて、中心的な役割を果たす。

オランジュは、より強靭で持続可能かつ自動化された将来のネットワークの研究と標準化において主導的な役割を果たしている。特に約700人の研究者と1万1,000件の有効な特許ポートフォリオを基盤に、欧州の旗艦プロジェクトをはじめとする複数の共同研究プロジェクトを通じて、将来のネットワークを定義する技術標準の策定に直接貢献している。この協力は、オランジュが将来の標準を定義する先駆的地位を強化し、世界的な基準となり得る革新を生み出すことを目指している。

[DW編集局]