[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州委員会(EC)
元記事公開日:
2026/06/03
抄訳記事公開日:
2026/07/30

欧州科学新技術倫理グループ、EUの政策決定における生物学的持続可能性に関する意見書を発表

Experts call for placing ecological sustainability at the core of EU policies

本文:

(2026年6月3日付、欧州委員会(EC)の標記発表の概要は以下のとおり)

欧州科学技術倫理グループ(EGE)は2026年6月3日、「自然の価値評価:EUガバナンスへの含意(Valuing Nature: Implications for EU Governance)」と題する意見書を採択した。この意見書は、欧州委員会やその他の欧州機関に対し、独立した倫理的助言や政策提言を行う「倫理助言メカニズム(EThAM)」によって発表された。この意見書は、生態学的相互依存、生物多様性の喪失、気候変動の不安定化、システミックリスク、生態学的限界といった状況下で、EUの自然に対する政策的コミットメントを、より一貫して意思決定に反映させる方法について助言するものである。

EGEは政策立案者に対し、以下の事項を提言する。

▽ EU域内で、清潔で健康的かつ持続可能な環境に対する法的権利を確立する。
▽ 自然を価値づける複数の方法を政策決定に明示的かつ一貫して統合し、生態学的、倫理的、社会的、文化的、経済的な考慮事項が意思決定を形づくるようにする。
▽ 科学的に特定された生態学的境界と重大な被害のリスクを、評価、影響評価、政策決定における制約として扱う。
▽ 人間以外の自然への影響を含む生態学的懸念が、ガバナンスおよび法的意思決定で適切に考慮され、反映されるよう、制度的メカニズムを構築・強化する。
▽ 明確な倫理的・生態学的条件の下で経済的評価を用い、これらのツールがウェルビーイング、強靭性、生態学的完全性、自然を価値づける多様な方法を支えるようにする。
▽ 自然の価値評価と、人間が自然に及ぼす影響のガバナンスに関する研究、責任あるイノベーション、制度的学習を強化する。
▽ 自然保護のための共有責任、生態学的リテラシー、市民の能力を強化する。
▽ 自然に影響を及ぼす地域、国、EUのガバナンスに、早期で有意義かつ実効性を伴う参加を組み込む。
▽ EU域内の自然と持続可能性に関する約束と、対外行動との整合性を確保する。

[DW編集局]