[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWE)
元記事公開日:
2026/07/21
抄訳記事公開日:
2026/08/26

BMWE、革新的半導体スタートアップQuantum Diamondsを支援

Ausbau des deutschen Mikroelektronik-Ökosystems schreitet voran - Bundeswirtschaftsministerium fördert innovatives Chip-Startup QuantumDiamonds

本文:

(2026年7月21日付、ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWE)の標記発表の概要は以下のとおり)

本日、ミュンヘンのQuantum Diamonds社に対し、連邦政府とバイエルン州による約6,800万ユーロの助成が決定した。

コネマンBMWE政務次官は次のように述べた。「ドイツには強く革新的な企業が必要である。連邦政府とバイエルン州は、ディープテック・スタートアップQuantum Diamonds社の生産拡大に共同で投資する。これはドイツの経済拠点としての将来への投資である。半導体は未来の技術の鍵であり、その市場は急速に成長している。将来の付加価値創造を確保するには、今、技術上の未開拓領域へ踏み込まなければならない。同社への助成により、半導体エコシステムにおけるドイツの地位を強化する。」

アイヴァンガーバイエルン州経済・地域開発・エネルギー担当大臣は次のように述べた。「Quantum Diamondsのプロジェクトを通じ、国際的な存在感を持つ未来技術を推進する。同社はバイエルンの先端研究と産業実装を結びつけ、現代で最も重要な技術の一つにおける技術主権を強化する。半導体分野で自立するには、チップの検査・適格性確認技術も習得しなければならない。」

Quantum Diamonds社は、2022年にミュンヘン工科大学からのスピンオフとして設立され、半導体産業向けの革新的な精密測定技術を開発している。合成ダイヤモンド中の窒素空孔を利用し、計測システムで磁場を極めて高精度に捉える。これにより、半導体メーカーは部品のナノメートル規模の欠陥を非破壊的かつ三次元で数分以内に検出できる。同社の欠陥検出手法は欧州の半導体産業にとって戦略的に重要であり、本事業を通じて規模を拡大する。

ドレスデンのGlobal Foundries、エアフルトのX-Fab に続き、Quantum Diamonds社は、BMWEが各州と共同で欧州半導体法(European Chips Act)の国家補助規則に基づき支援する3件目のプロジェクトとなる。欧州委員会による各助成の承認手続きは2025年から進められ、年内に完了する予定である。このほか9件がすでに国家補助規則上の承認を得ている。

9件のうち承認された助成上限額が大きな案件には、Element3-5社の「SiCエピウエハー向け新型工場の建設」(3億5,300万ユーロ)」、Carl Zeiss SMT社の「半導体リトグラフィー向け次世代光学EUVカラムの産業化」(2億2,200万ユーロ)」、Vishay Siliconix Itzehoe社の「次世代のパワーMOSFETの製造」(2億1,400万ユーロ)」などがある。

[DW編集局]