[本文]

国・地域名:
米国
元記事の言語:
英語
公開機関:
大統領府
元記事公開日:
2026/07/21
抄訳記事公開日:
2026/08/27

科学技術政策局(OSTP)局長、米国の科学的発見の刷新に向け報告書と提言を公表

OSTP Director Releases Landmark Report and Recommendations for Renewing American Scientific Discovery

本文:

(2026年7月21日付、大統領府による標記発表の概要は下記のとおり)

科学技術担当大統領補佐官兼OSTP局長であるマイケル・クラツィオス(Michael Kratsios)氏は本日、米国の研究開発を活性化する大胆な道筋を示す新たな報告書をトランプ大統領に提出し、公表した。「科学:新たな黄金時代」と題する報告書は、ヴァネヴァー・ブッシュ(Vannevar Bush)氏による報告書「科学:終わりなきフロンティア」以来80年ぶりとなる米国の科学技術事業の包括的な再考である。

「米国の科学の進歩は20世紀の鼓動であった。第二次世界大戦後、米国は科学研究体制を刷新して新たな世界に適応した。今日、再びそうしなければならない。この報告書は、米国の科学者が最も画期的な研究に取り組めるようにし、野心的な科学ミッションを国家として追及する姿勢を復活させ、次の世紀を決定づける人工知能(AI)主導の科学革命を米国が主導するための政策基盤を築く」とクラツィオス氏は述べた。

同報告書の別紙として、クラツィオス氏と大統領府行政管理予算局(OMB)のラス・ヴォート(Russ Vought)局長は、大統領府の2028会計年度研究開発優先事項覚書を共同で発出した。この年次覚書は、報告書の提言を実施するための具体的な指示を連邦省庁に対して示している。

報告書の4本柱は以下のとおりである。
1. 米国の科学技術事業の活性化: 研究開発事業は、旧来の機関より個々の科学者への支援に重点を移し、時間を要する合意型ピアレビュー以外にも資金配分方式を多様化し、X-Labsや拡充したARPA型組織など機動的な研究組織を創設し、継続的改善を制度化するメタサイエンス部門を設けるべきである。

2. 重要・新興技術における米国の優位性確保: 連邦政府による研究開発は、野心的な目標に向け、政府、産業界、学術界、フィランソロピーを結集する国家ミッション主導の科学イニシアチブを優先すべきである。これには、AIにより米国の研究生産性を倍増させるジェネシス・ミッション、応用開発・発見科学のための量子コンピュータ(QC-ADDS)の取り組み、2030年代半ばまでの商用核融合発電の実証、有人月面帰還と月面基地開発、次世代半導体技術が含まれる。

3. 科学のためのAIによる新たな黄金時代の始動: 連邦政府は、科学的発見を劇的に加速する国家の旗艦的イニシアチブとしてジェネシス・ミッションに十分な資金を投じて拡大し、分野特化型の科学基盤モデルと価値の高いデータセットを開発し、AI対応の検証基盤と自律型実験室に投資するとともに、機械によって拡張された研究の時代に適した、AIネイティブな科学研究体制への移行を始めるべきである。

4. 科学技術による米国民の生活向上: 連邦政府機関は、実践的な技術訓練と徒弟制度をSTEM教育に取り入れ、熟練技能者や実務家にも科学分野の職業を開き、研究と先進製造を結ぶ集積度の高い地域イノベーション・クラスターを構築し、科学的発見の経済的利益を全米の地域・コミュニティに行き渡らせるべきである。

研究開発関連省庁は、90日以内にこれらの優先的取り組みの実施計画を提出するとともに、OMBへの2028年度予算要求に予算指針を反映することが求められている。

[DW編集局]