[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
高等教育・研究・宇宙省(MESRE)
元記事公開日:
2026/08/15
抄訳記事公開日:
2026/09/18

上海ランキング、仏から27機関がランクイン、トップ10入り

Classement de Shanghai 2026 : avec 27 établissements classés, la France intègre le Top 10 mondial

本文:

(2026年8月15日付、高等教育・研究・宇宙省(MESER)の標記発表の概要は、以下のとおり)

8月15日に発表された上海ランキングでは、フランスから27機関がランクインした。昨年と同数であるが、順位を一つ上げて世界10位(世界で合計1000機関がランク付け)となり、国際的な科学的地位が高まった。

この進展は、ますます激化する世界的な科学競争の流れの中で、フランスの科学的業績の堅実さと高い品質、そして研究者の国際的な評価を証明しており、主要な高等教育・研究国としての地位を確実なものとしている。

 パリ=サクレー大学は、フランスのトップ大学としての地位を維持し、世界で13位(昨年と同じ)、欧州で3位、欧州大陸でトップに位置付けられる。
 フランスには世界のトップ100のうち4つの機関がある:パリ=サクレー大学、PSL大学(33位)、ソルボンヌ大学(55位)、パリ・シテ大学(57位)である。トップ50に入った機関数では世界4位で、スイス、日本、ドイツと並び、トップ100では6位である。
 フランスの2つの大学が新たにランクインした。西ブルターニュ大学は初めてで、アンジェ大学は2021年以来のランクインである。

これらの結果は、2017年以来推進されてきた世界的な大学の創出促進と研究の卓越性を支援する政策の効果を表している。特に、実験大学(EPE)の創設に関する2018年行政命令(オルドナンス)で進められたグループ化政策によって、これまで分断されてきた大学、グランゼコール、国立研究機関のもつ科学的な力を国際的によりはっきり示したことになる。西ブルターニュ大学の参入により、この政策に基づいて設立された23のうち15がランクインしており、これはEPEあるいはその地位を付与された機関の3分の2に相当する。

2016年、フランスのトップ大学は36位にランクされ、トップ100にはわずか3校しかランクインしなかった。したがって、この10年は、「未来への投資」や「フランス2030」による資金支援、研究プログラム法、そして「Choose France for Science」のような国際的才能を惹きつける仕組みによって長期的に続けられた力強いダイナミックな年であった。

どの国際ランキングにも言えるが、上海ランキングは部分的な指標であり、それだけでは高等教育や研究システムの質を評価することはできない。

主に研究に関連する基準、すなわち主要な科学賞、被引用数の多い研究者、高水準の学術論文基づいており、教育の質や学生の業績または大学の社会的・地域的役割についてはほとんど語られていない。人文・社会科学や科学的多様性、そして科学的成果の言語的多様性を十分に反映していない。フランス語の論文は英語以外の言語と同様そもそも余り評価されておらず、科学分野におけるフランス語圏の立場や、同圏が担う知識の流通に悪影響を及ぼしている。

また、質の高い科学の第一条件である学問の自由も考慮されていない。したがって、上海ランキングは注意深く守る必要があるが、高等教育・研究政策の唯一の指針とはなりえない。

今回の成果は、科学界全体のコミットメントの結果であり、引き続き努力する必要がある。国際競争が激化する中、フランスは、成果を確固たるものとし、研究への投資を継続することとしており、これは科学的、技術的、産業的主権の条件である。

[DW編集局]