[本文]
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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 国立宇宙研究センター(CNES)
- 元記事公開日:
- 2013/09/12
- 抄訳記事公開日:
- 2013/10/29
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「ガイア」衛星チームの最終リハーサル
- 本文:
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国立宇宙研究センター(CNES)の2013年9月12日標記報道発表の概要は以下のとおり。
衛星「ガイア」は2014年から銀河系に関する数十億件の情報を取得する。欧州ミッション計算センターではこのように毎日発生する大量データの管理の準備が万端かどうかを検証するため、9月はじめに総合リハーサルが行われた。衛星「ガイア」は星群や天空の物体に対する探査をまだ開始していないが、「ガイア」が毎日送ってくることになる大量の天文学データの管理に関するツールーズ宇宙センターの科学者・技術者の予行演習が目的である。
ツールーズ宇宙センターにおける総合リハーサルは予定通り順調に推移し、「ガイア」をシミュレートした1日最大120ギガバイトの連続データ流の受信および処理に成功した。また欧州の他の計算センター5箇所との総合調整も順調に推移した。科学者側の目的は2つあって、1つは各星の測位が期待した精度であることの検証、他の1つは彼らが作成したソフトウェアを使用して「ガイア」からのデータ中で重要な天空物体の正確な位置を迅速に把握できることの検証であった。
「ガイア」は月が経つにつれ数億個の星の位置を特定する。また流星や活動に変化のある星などその他の事象の存在も突き止める。それによって天体物理学者は24時間以内に、遅くとも6ヶ月以内にその兆候を知ることができる。「ガイア」の長期的目標は「天の川」の3D地図の提供にある。
衛星「ガイア」は今年11月20日ソユーズロケットに載せて宇宙に送り込まれる。最初のデータが届くのは2014年1月になる予定。
[DW編集局+JSTパリ事務所]