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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 共同研究センター(JRC)
- 元記事公開日:
- 2016/11/08
- 抄訳記事公開日:
- 2016/12/15
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第2回科学者・政策立案者間協力推進会合を開催
- 本文:
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欧州委員会共同研究センター(JRC)の2016年11月8日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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2016年11月8日、第2回「科学者・政策立案者間協力推進会合(Science meets Parliaments)」がブリュッセルで開催され、欧州各国から欧州全体・各国政府・地域などの様々なレベルの政策立案者が、科学的エビデンスに基づくより良い政策立案のための協働の緊密化について話し合った。本会合は、欧州委員会共同研究センター(JRC)が欧州議会の科学技術選択評価委員会(STOA)と共同で企画・運営したものである。JRCを統括する欧州委員会ティボル・ナブラチチ教育・文化・青少年・スポーツ担当委員は、「十分な情報に基づいた責任ある政策立案は確固たる事実に基づいて行わねばならないが、科学的エビデンスを民主的なプロセスにうまく流せる体制がまだ整備されていない。だからこそ我々は、科学者と各レベルの政策立案者との間に新たな対話を築き続ける必要がある。昨年スタートしたこの会合の協議に引き続き参加してくれたパートナー全員の寛大さを歓迎する。この一年間で科学者・政策決定者間協力推進の取り組みが地域レベルで水平展開され、最近『科学者・地域間協力推進(Science meets Regions)』会合が数回開催されたことをうれしく思う」と述べた。
開会式では、ポール・ルビック欧州議会委員兼STOA委員長、イェジ・ブゼク欧州議会委員兼産業・研究・エネルギー委員会委員長、マルック・マルックラ欧州地域委員会代表、ハインリク・ヴェグナー科学的助言メカニズム(SAM)ハイレベルグループ(Scientific Advice Mechanism [SAM] High Level Group)委員長が挨拶した。ヴラジミール・シュハJRC総局長が議長として、討議の進行役を務めた。
続いてエヴァ・カイリ欧州議会委員兼STOA副委員長が座長を務めるハイレベルパネルが行われ、より良い政策立案のために、国際・国家・地域の各次元で科学者を支援することの重要性について話し合った。本会合と併催する形で、「第5回STOA欧州議会加盟国―科学者ペアリングスキーム(STOA MEP-Scientist Pairing Scheme)」も行われ、欧州議会加盟国16カ国の代表者がハイレベルな科学者16名と対面式で意見交換を行った。このスキームを通じて、欧州議会加盟国には科学分野の最新情報を知る機会を与え、科学者たちにはEUレベルでの意思決定に伴う複雑な手続きを知る機会となる。
[JSTパリ事務所]