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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 高等教育・研究省(MESR)
- 元記事公開日:
- 2013/10/07
- 抄訳記事公開日:
- 2013/11/07
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日仏間研究協力および高等教育における交流のさらなる推進
- 本文:
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高等教育・研究省の2013年10月7日標記報道発表では、フィオラゾ高等教育・研究大臣の3度目の訪日(10月5~7日)について以下のように伝えている。
京都で開催された「科学技術と人類の未来に関する国際フォーラム(STSフォーラム)」に2年連続で招待されたフィオラゾ大臣はその総会に出席し、我々の社会が直面するグローバルな課題(気候温暖化、安全かつ持続可能な食料の確保、高齢化への対応、感染症対策、エネルギーの効率化と節減など)に対処するための経済成長の推進力および戦略的手段としてのイノベーションについて発言した。同大臣は今年7月成立した高等教育・研究に関する法で公的研究成果の社会・経済界への移転を明文化したことに言及し、研究界と産業界の連携の重要性を強調した。
科学技術政策担当・宇宙政策担当山本一太大臣、下村博文文部科学大臣との会談では、フィオラゾ大臣は次のようなフランスの新たな目標に言及した。
・フランスは毎年2,000名の日本人学生を受け入れているが、主に芸術コースの学生である。また日本滞在のフランス人学生は1,000名足らずである。特に科学コースで日本人学生のフランスへの留学を促進し、またフランスの学生の日本への留学を奨励することが目標である。
・原子力に関する長期にわたる協力関係、国際機関「ITER」での日本の取り組み、2005年以来の宇宙に関する定期的対話の継続などのほかに、今年5月に大臣が発表した研究・技術移転・イノベーションに関する戦略計画「France Europe 2020」を反映した科学における両国の共通関心領域がある。生命・医療の科学、再生可能エネルギー、ロボット技術・電子情報技術、材料科学・ナノ技術、大規模研究基盤施設などである。このような状況下で新たに2つの協力協定が締結された。京都大学と国立科学研究センター(CNRS)間(数学および社会科学)、筑波大学とボルドー大学間(相互の「オープンキャンパス」の創設など)である。フィオラゾ大臣は今回の訪日全般を通じて、両国を繋ぐ協力関係の強化を継続して進めるという政府の意志を再確認した。
[DW編集局+JSTパリ事務所]