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- 国・地域名:
- EU
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- 欧州研究会議(ERC)
- 元記事公開日:
- 2016/12/06
- 抄訳記事公開日:
- 2017/01/24
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ERC、2018年にSynergy Grantsを再開
- 本文:
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欧州研究会議(ERC)の2016年12月6日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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2016年12月6日、欧州研究会議(ERC)の科学審議会は、2018年にSynergy Grants(シナジー・グラント)助成事業を再開するための準備を開始することを決定した。この決定は、2012年および2013年に実施した試験的公募により資金提供されている継続中のプロジェクトを徹底的に評価した上で下されたもの。Synergy Grantsは、互いに補足的な技能と知識を持つトップレベルの研究者を集め、彼らが、選ばれた困難な研究課題に対し従来とは異なる方法で協力して対処し、研究者が一人では成しえないような画期的な成果を得ることを可能にする助成事業である。ERCは、2012年および2013年にSynergy Grantsの公募を試験的に2回実施した。これらの公募で採択された24件のプロジェクトに対し、ERC科学審議会のメンバーによる研究チームの視察も含む評価が行われた結果、Synergy Grantsは、個々の研究者を対象としたERCの主な助成制度で、EUのフレームワークプログラム「ホライズン2020」の一環にもなっている制度に付加する価値のある、有意義な助成事業であるとの結論に達した。
ERCの科学審議会は、10月初めにアイルランドのダブリンで開かれたプレナリーセッションでこの制度を改めて紹介しているが、本日正式に実施の決定が確認された。Synergy Grantsの今後の公募に関する内容については、予算、日程および適格性基準を含め、2017年の欧州委員会で採択される2018年度のERCワークプログラムで明らかにされる予定である。
Synergy Grantsは、主任研究員とそのチームによる小規模なグループが、補完的な技能、知識およびリソースを新しいかたちで集結させ、研究課題に共同で対処できるようにすることを目的としている。この助成制度は、最先端知識の実質的な前進を促し、既存の研究分野が交わる部分への斬新なアプローチや調査を含む、生産的な新しい探究の流れや新しい方法・技術の開発を促進することを意図している。
[JSTパリ事務所]