[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ノルトライン=ヴェストファーレン州 イノべーション・科学・研究・技術省
元記事公開日:
2013/10/13
抄訳記事公開日:
2013/11/18

「科学都市ミュンスターにおける先端研究に重要なサイン」

Ministerin Schulze: Wichtiges Signal für Spitzenforschng in Wissenschaftsstadt Münster

本文:

ミュンスター大学バッテリー研究所(MEET: Münster Electrochemical Energy Technology)は2014年にヘルムホルツ協会に属することになり、これに関してノルトライン・ヴェストファーレン(NRW)州イノベーション科学研究省は概略以下のような報道発表を行った。

MEETは2014年にヘルムホルツ協会所属となる。この新しいヘルムホルツ研究所はユーリッヒ研究センターとミュンスター、アーヘン両大学の協力によって生まれるものである。シュルツェNRW州科学大臣は「この決定は、エネルギー研究拠点ノルトライン・ヴェストファーレン州と科学都市ミュンスターのトップの位置づけを証明するものである。10年以上にわたりアーヘン大、ユーリッヒ研究センター、ミュンスター大のバッテリー関連分野研究者は、エネルギー貯蔵に関する様々な問題に大きな貢献をしている」と語った。またヘルムホルツ協会長のユルゲン・ミリネック教授は、「ミュンスター大学と密接に協力することにより、社会的に重要なエネルギー供給分野において、社会と経済に対し本質的な貢献を果たしていく」と強調した。

シュルツェ大臣はエネルギー供給とモビリティの問題を「死命を制するグローバルな重要課題」であるとし、ミュンスターにおいて進められる新しい貯蔵技術の開発は、重要な役割を担うと指摘。新ヘルムホルツ研究所はMEETを組み込み、2014年初めにはその活動を開始する。NRW州は2018年までの始動期間において年間100万ユーロの資金を投入、加えて研究所の設備に合計600万ユーロを投資する。その後ランニングコストの90%が連邦政府によって負担される。ミュンスター大学のネレス学長は、「このミュンスターのヘルムホルツ研究所は、エネルギー貯蔵と電気自動車業界に新しいインパクトを与えることは言うまでもない」と語った。

NRW州にはこれまで、ヘルムホルツ協会傘下のユーリッヒ研究センター、ドイツ航空宇宙センター、ドイツ神経不全疾患研究センターの3研究センターが置かれており、四つ目となるこの新しい研究所は、NRW州の大学外基礎研究を大きく強化するものである。

[DW編集局]