[本文]

国・地域名:
EU
元記事の言語:
英語
公開機関:
欧州共同体研究開発情報サービス(CORDIS)
元記事公開日:
2013/10/15
抄訳記事公開日:
2013/11/19

治安に関するイノベーションと研究の拡大

Increased innovation and research capacities in security organisations

本文:

欧州共同体研究開発情報サービス(CORDIS)の2013年10月15日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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一般的にイノベーションは、競争力を強化するための組織の取り組みと、新しいサービスやビジネス・モデル、製品、プロセスの研究開発における成功が実を結んだものである。しかし、警察や消防署、救助サービスなどの治安機構におけるイノベーションとは、セキュリティに関連した目標を達成するにあたっての、機構の効率と効果の向上という尺度で評価される。そのため、財政的な制約に対応するためのアプローチとして、費用に見合う最善の価値が求められることが多い。

EUが助成するINSECプロジェクトでは、治安機構内部におけるイノベーション・プロセスの改善、新技術統合の推進、および一般市民の安全に特化したより良いサービスに繋がる知識の創出を目指している。

2012年4月のプロジェクト開始以来、INSECは、中小企業をはじめとする外部の民間部門組織とのネットワークを拡大し、これらとの協働の機会を増大させることで、欧州における治安のエンドユーザー(警察や消防署等)の最優良事例のイノベーションを識別し、共有することを主要な目的に掲げている。エンドユーザーにおけるイノベーションを促すために、共同研究開発プロジェクトや、ハイテク部門の中小企業からの関連製品およびサービスの購入などが協働されることにより、例えば、サーベイランスの分野で事業活動を行っている中小企業であれば、消防隊が必要とする特殊な用途に応じてカスタマイズしたカメラを供給することができることになるだろう。

[JSTパリ事務所]