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- 国・地域名:
- 米国
- 元記事の言語:
- 英語
- 公開機関:
- エネルギー省(DOE)
- 元記事公開日:
- 2017/01/04
- 抄訳記事公開日:
- 2017/02/21
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材料の再生利用に関する米国製造業イニシアチブ関連の研究所を新設
- 本文:
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2017年1月4日付の米国エネルギー省(DOE)による標記に関する発表の概要は以下のとおりである。
DOEは、「米国製造業イニシアチブ(Manufacturing USA initiative)」の一環として、ニューヨーク州ロチェスターに本部を置き、持続可能な製造革新連合(Sustainable Manufacturing Innovation Alliance)が率いる、内包エネルギー・排出削減研究所(REMADE)を新設した。REMADEは、最大7,000万ドルの連邦資金を活用し、100を超えるパートナーから7,000万ドルの資金導入を図る。
「製造イノベーションのための国家ネットワーク(National Network for Manufacturing Innovation)」としても知られる「米国製造業イニシアチブ(Manufacturing USA)」という多省庁のネットワークにおいて、REMADEはDOEが主導する5番目の研究所となる。米国製造業イニシアチブは、4年前の設立以来、単一機関から13機関のネットワークに成長している。当該分野で著名な製造業の専門家を中心に、「米国製造業イニシアチブ」関係の研究所への参画メンバーは当初の65から1000以上になり、現在は1,300以上の企業、大学、非営利団体が参画している。
REMADEは、金属、繊維、ポリマー、電子廃棄物などの材料の再利用、再生利用、再製造に必要な技術コストを削減することに重点を置き、2027年までに全体のエネルギー効率を50%向上させることを目指す。全米の年間エネルギー使用量の約25%を製造業が占めており、製造の結果としての物理的製品は、そのエネルギーの大部分を消費している。材料製造に使われるエネルギーを削減できる高エネルギー効率技術の研究開発により、年間1.6兆BTUの省エネルギーを実現できる可能性がある。
鉄鋼やアルミニウムのような材料の精製は、これらの材料による製品製造と同様にエネルギー集約的である。再利用と再生利用(再利用または再生利用部品の組み合わせによる元の製品の再構築)を可能にすることにより、製品のライフサイクルエネルギー消費を劇的に削減でき、全体の製造効率が向上する。REMADEでの研究開発には、情報収集の新手法、使用済および廃棄物の収集・識別・分類、混合材料の分別、微量汚染物質の除去、堅牢で費用対効果の高い再処理および廃棄方法が含まれる。
[DW編集局+JSTワシントン事務所]