[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
原子力・代替エネルギー庁(CEA)
元記事公開日:
2013/10/10
抄訳記事公開日:
2013/11/25

NeuroSpin: 強磁場での脳神経画像解析大規模基盤施設

NeuroSpin

本文:

原子力・代替エネルギー庁(CEA)の2013年10月10日標記報道発表文書の概要は以下のとおり。

強磁場の核磁気共鳴による脳神経画像解析センター「NuroSpin」は、現状の脳画像解析の限界を克服する狙いを持った大規模研究基盤施設である。この施設で達成される性能により、細胞レベル、分子レベルで現象を捉えることができ、脳とその疾患のより細かい精度での観察が可能になる。
「NeuroSpin」はパリ・サクレ地区の高度研究領域に属する。「将来への投資」の一環として採択された「神経科学および物理学・医学インターフェイス」プロジェクトにより、神経科学の関係者をサクレ台地に集結させるという目標を具体化したものである。フランスおよび欧州の統合的研究基盤施設である。

[将来計画: パリ・サクレ神経科学研究院]

2017年には「パリ・サクレ神経科学研究院」として、国立科学研究センター(CNRS)、パリ南大学、国立保健医学研究所(INSERM)、CEAの神経科学研究チームを同じ場所に一体化する。その時点にはこの研究院に約350名の研究者がいて、パリ・サクレのキャンパスで研究に必要な技術基盤を共有することになる。「パリ・サクレ神経科学研究院」は画像解析センター「NuroSpin」と隣接して配置され、このような研究チームの国際的知名度を高めることになる。

脳の働きの解明には実験、計算、理論のいずれにおいても、生物学、物理学、情報科学、認知行動科学、医学を横断する学際的アプローチが必要である。場所と装置の共有により、脳やその疾患に関する知識向上の機会が生まれる。分子レベルから認知のレベルまでのすべての段階で神経系とその病理の解析の進展が期待できる。

「パリ・サクレ神経科学研究院」は「オペレーション・キャンパス」および「サクレ台地科学技術開発」プロジェクトの施策の一環として推進されるプロジェクトである。

[DW編集局+JSTパリ事務所]