2013年10月16日付の「中国科学報」ネット版は、中国と英国が、イノベーション協力の支援に700万英ポンド出資すると報じた。本記事ではその概要をまとめる。

10月14日、科技部副部長の曹健林氏が、北京で英国議会議員・大学と科学国務大臣であるDavid Willets氏と会見した。双方は、両国のイノベーション協力の強化に同意し、700万英ポンドの資金を共同で投入し、幹細胞、持続可能な製造業、合成生物学分野における共同研究とイノベーションの促進に用いる。

英国研究会議および技術戦略審議会と中国科技部は、持続可能な製造業に300万英ポンドを投入し、同分野のイノベーション発展と応用開発を促進させる。英国がヨーロッパ以外の国際的パートナーと同分野における協力を展開するのは今回が初めてとなる。

幹細胞研究において、英国研究会議と中国国家自然科学基金委員会が400万英ポンドを共同で出資し、中・英両国のトップレベルの科学者による幹細胞研究の第二段階の事業の展開を支援する。

同時に、英国研究会議は、中国科学院と3～4年以内に、25万英ポンドを投入し、両国のトップレベルの科学者による合成生物学分野における共同研究を支援する。

[JST北京事務所]