[本文]

国・地域名:
ドイツ
元記事の言語:
ドイツ語
公開機関:
ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
元記事公開日:
2017/02/14
抄訳記事公開日:
2017/03/24

インクルージョン(多様性の受容)の助けとなるデジタルメディア

Digitale Medien als Helfer bei der Inklusion

本文:

連邦教育研究省(BMBF)は職業教育におけるバリアを除去するための新たな支援を行うこととし、概略下記のような報道発表を行った。

BMBFは職業教育訓練における障害者のバリアを除去するため、インクルージョン(多様性の受容)のための新たな助成プログラムを実施する意向である。デジタルメディアを利用することにより、障害者が訓練、継続教育、再教育等を容易に受けれるようになる。例えば障害などにより数日家を離れられない人も授業を積極的に受けることができる。学習ビデオ、ポッドキャストあるいはバーチャル・リアリティ眼鏡のような新技術の利用がこれを可能にしてくれる。

ヴァンカ大臣は「新たな助成策により、障害者のための職業教育訓練において、どのような障害がデジタル化によって克服できるのかを明らかにしていきたい。デジタルメディアの利用によってもたらされる可能性をしっかりと利用しなければならない。デジタル化はインクルージョンの大きな前進のための一歩となりうる」と語った。

訓練・再教育およびインクルージョン振興に関わる教育機関、商工・手工業会議所、業界団体、労働組合、企業は助成コンセプトを提示するよう求められている。その助成プログラムは三つの範囲を対象とする。
・ アプリなどデジタルアシスタントシステムの構築
・ デジタルデバイス利用のコンセプト構築
・ デジタルメディアを利用した統合教育コンセプトの確立

BMBFは「職業教育におけるデジタルメディア」助成プログラムの枠組みの中で、新プログラム「職業教育訓練におけるデジタルメディアによるインクルージョン」と共に、職業教育訓練の近代化を図っていく。

[DW編集局]