[本文]

国・地域名:
南アフリカ
元記事の言語:
英語
公開機関:
南アフリカ国立研究財団(NRF)
元記事公開日:
2017/02/27
抄訳記事公開日:
2017/04/11

南アフリカの海洋科学研究に新たな可能性を開く沿岸調査船が竣工

Custom-built coastal craft, R/V Phakisa, opens up new research opportunities for South African marine science

本文:

南アフリカ国立研究財団(NRF)の2017年2月27日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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南アフリカ水生生物多様性研究所の2隻目となる沿岸調査船「R/V Phakia」号が、ポート・エリザベスで竣工し、運航を開始した。R/V Phakisa号は全長14.5メートル、Legacy Cat型の特注船で、アフリカシーラカンス生態系プログラム(ACEP)が発注し、Ocean Legacy Marine社が科学技術省を通じて南アフリカ国立研究財団(NRF)から資金供与を受けて建造したもの。

クワズール・ナタール州の研究機関のプラットフォームとして特別設計されたR/V Phakisa号は、ダーバン・マリーナに停泊し、ダーバンを中心に同州の沿岸を航行して調査を行う。R/V Phakisa号には、沿岸調査に用いられる様々な特殊機器が搭載され、調査に活用される。

今回竣工した沿岸調査船は、流れの速い困難な状況下でも、遠隔操作式の水中カメラを使って観察作業ができるようにカスタマイズされている。海洋研究者がこのような作業を行うことはこれまで不可能だった。こうした装備のおかげで、世界でも最大級の西岸境界流の一つ「アガラス海流」によって生まれた南アフリカ東岸の大陸棚外縁の調査において、これまでとはまったく異なる可能性が開けた、としている。

[JSTパリ事務所]