[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2017/03/03
抄訳記事公開日:
2017/04/19

中国科学院、ロイター発 Top25グローバル・イノベーター:国立研究機関に再入選

中科院再度入选全球最具创新力政府研究机构25强

本文:

2017年3月3日付の「中国科学報」ネット版は、「中国科学院、ロイター発Top25グローバル・イノベーター:国立研究機関に再入選」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。

トムソン・ロイター(Thomson Reuters)はニューヨーク当地時間3月1日、第2回ロイター通信社「Top25グローバル・イノベーター:国立研究機関」を発表した。中国科学院は2016年以降に再入選し、中国から唯一の国立研究機関として第11位にランクされた。2016年より5位上昇し、上昇幅は6位に上昇した日本の物質・材料研究機構(NIMS)に次ぐ第二位である。

本ランクの第1位〜第5位だったのは米国保健福祉省、フランスの原子力・代替エネルギー庁、ドイツのフラウンホーファー研究機構、日本の科学技術振興機構、日本の産業技術総合研究所である。2017年に新たに入選した国立研究機関は英国医学研究協議会、ドイツ・癌研究センター、ドイツ・環境健康研究センター、ドイツ・ユーリッヒ研究センター、米国・ロスアラモス国立研究所、米国・ローレンス・リバモア国立研究所が含まれる。

国別では、米国とドイツが5機関で最も多く、次いではフランスと日本は4機関が入選し、オーストラリア、カナダ、中国、シンガポール、韓国、スペイン、英国からはそれぞれ1機関ずつ選出された。地域では、欧州が11機関で最も多く、アジア太平洋地域が8機関で、北アメリカ地域が6機関である。

科学技術イノベーションは国の核心的競争力を向上させ、社会経済発展の推進及び人類福祉の改善に重要な役割を果たしている。国家イノベーション体系の重要な構成部分として、大型国立科学研究機関は、国家の重大な戦略的ニーズに関連した、大型の科学研究プロジェクトを受託しており、各国の科学研究活動の核心的要素となっている。入選した国立研究機関は全て科学技術の発展進歩の推進に突出した貢献を行ってきた公的支援機関である。

「世界で最も革新的な国立研究機関トップ25」ランキングは、Clarivate Analytics(旧トムソン・ロイターIP&Science)の論文と特許データに基づき2016年から発表が開始された。同ランキングは2009-2014年にWeb of Scienceで収録した論文が最も多く、世界知的所有権機関(WIPO)での特許出願件数が70件以上の各国の国立研究機関を選出し、WIPO特許数、成功率、特許からの被引用回数、工業界との共著論文数の割合、論文総数等の機関の総合力を評価し、最終的に「Top25グローバル・イノベーター:国立研究機関」が選ばれた。

[JST北京事務所]