[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立宇宙研究センター(CNES)
元記事公開日:
2013/12/02
抄訳記事公開日:
2014/01/14

「リヨン環境・分析都市」の開設

Inauguration de la Cité lyonnaise de l'environnement et de l'analyse le 6 décembre 2013 à la Doua

本文:

国立科学研究センター(CNRS)の2013年12月2日標記報道発表によると、保健・環境領域における水管理・分析科学に関する欧州圏独自の研究センターである「リヨン環境・分析都市」(CLEA)が12月6日開設された。概要は以下のとおり。

この研究センターには現在2つの施設が入っている。分析科学研究所(ISA)および国立環境・農業科学技術研究所(IRSTEA)の Lyon‐Villeurbanne 研究センターである。

ISAにはリヨン地域の分析化学のチーム全員が集結している。250名を擁するこの研究拠点は分析化学に関して欧州レベルで最も重要な位置を占める。分析科学の研究者らは生命科学、保健科学、環境科学等に関連する多数の科学的課題に対して決定的な役割を果たしている。このような領域の各々について分析化学でのイノベーションがきわめて重要な役割を果たす。

IRSTEA Lyon‐Villeurbanne 研究センターの研究者らは、水資源の適切な管理、洪水や旱魃のリスクに対する脆弱性の縮減、汚染物質や毒性物質の投棄が水生生態系に与える影響の把握、そのような影響の軽減策の究明を日常の業務としている。

CLEAがISAおよびIRSTEA Lyon‐Villeurbanne 研究センターの研究者らに提供するのは、共同研究、科学技術情報の交換、各々の能力の相互活用の可能性である。約500名の職員が21,800平方メートルの基盤施設、国際的にも誇りうる全共通実験基盤設備の恩恵を受ける。また社会・経済界に対してはイノベーションの展開、知識・技術の移転を促進する。

本プロジェクトの総経費は66百万ユーロで、国の支援(29.5百万ユーロ)、ローヌ・アルプス地方の支援(36百万ユーロ)、リヨン都市共同体の支援(土地の提供)を受けている。

[DW編集局+JSTパリ事務所]