デンマーク科学高等教育庁の2017年4月5日付のニュースで、標記の記事が掲載されている。以下にその概要をまとめる。
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デンマークの企業と研究機関が、EUの研究・イノベーションプログラム「ホライズン2020」からの資金確保で好成績を収めている。他国と比較すると、一人あたりの金額でデンマークは3位にランクインしている。

先ごろの欧州委員会の報告で、2014年にEUのフレームワーク計画「ホライズン2020」が開始されて以来、デンマークの研究者や企業は967件のプロジェクトについて41億2,000万デンマーク・クローネ（約695億円）の資金を受領したことが示された。ただし、資金全体に対してデンマークが占める割合は、2016年10月時点における2.52%から2.45%へとわずかに減少しており、2.5％という受領総予算（2014年から2020年にわたり5,580億デンマーク・クローネ）の目標を下回ったことになる。

総合的なシェアがわずかに減少したものの、デンマークはホライズン2020からの資金獲得において最も成功している国の一つとして10位というランクを維持した。一人当たりの金額でデンマークは、2016年10月時点の4位からランクアップし3位となった。

わずかなシェア減少についてデンマーク科学高等教育庁は、ホライズン2020における初年度のデンマークの業績が特に良好だったことを挙げ、現在EUのフレームワーク計画へのデンマークの参加を拡大するための戦略策定に取り組んでいるとしている。この戦略は、デンマークの研究イノベーションに携わる関連機関や関係者と密に協力して実施されることになるとしている。

ホライズン2020へのデンマークの参加状況に関する次の報告は、2017年10月に発表される予定。

[JSTパリ事務所]