2013年12月21日付の「中国科学報」ネット版は、中国が10年間で2,685の院士専門家ワークステーションを設立したと報じた。本記事ではその概要をまとめる。

中国科学技術協会は、このほど開催した全国企業科学技術協会業務座談会において、2012年末までに中国が全国で2,685の院士専門家ワークステーションを設立したことを明かした。

院士専門家ワークステーションは、科学技術協会によって発起され始動されたものであり、企業の科学研究人材が不足しており、技術的難問の解決が難しいことに対して、科学技術協会が企業のために院士専門家とチームを外部から招致し、企業を助けて技術的問題を解決する取り組みである。

中国では30省・区・市と新疆生産建設兵団が2,685の院士専門家ワークステーションを創立し、ワークステーションに入る専門家院士が27,531人にも達した。院士専門家ワークステーションは、ハイレベル・イノベーション人材の招致、企業技術難問の解決、企業の中核的競争力の向上、イノベーション人材の育成などの面において、重要な役割を果たした。

[JST北京事務所]