[本文]

国・地域名:
フランス
元記事の言語:
フランス語
公開機関:
国立保健医学研究所(INSERM)
元記事公開日:
2014/01/10
抄訳記事公開日:
2014/02/17

パーキンソン病: 遺伝子治療による大きな進展

Maladie de Parkinson une avancée capitale grâce à la thérapie génique

本文:

国立保健医学研究所(INSERM)の2014年1月10日標記報道発表の概要は以下のとおり。

仏・英のチーム(AP-HP、INSERM、UPEC、CEA/Mircen、オックスフォード・バイオメディカ、ケンブリッジ大学)がパーキンソン病の進行に苦しむ患者の第1・第2段階遺伝子治療の臨床研究を行った。15名の患者がこの新たな治療法の恩恵を受けた。パーキンソン病で欠如するドーパミンの生合成に不可欠な3つの酵素の遺伝子を示すベクターを患者に投与するという治療法である。この治療法により脳内の特定の細胞が新たにドーパミンを生成し分泌するようになる。治療実施後12ヶ月で対象患者のすべてにおいて病気の進行症状の改善が見られた。
4年間の慎重期を経て、この研究では現段階で初めて人に用いられたレンチウィルスベクターの無害性と耐性が証明された。

[DW編集局+JSTパリ事務所]