国立研究機構（ANR）の2014年1月17日標記報道発表の概要は以下のとおり。

ANRは感染症の領域での第2次多国間プロジェクト公募の開始に関してERA-NET「Infect-ERA」と連携する。本プログラムはERA-NET「PathoGenoMics」を引き継ぐものである。
本プロジェクト公募には、ドイツ、オーストリア、ベルギー、スペイン、フランス、ハンガリー、インド、イスラエル、ポーランド、ポルトガル、ルーマニア、スウェーデンの12カ国が関与する。ERA-NET「Infect-ERA」では、本公募を通して、ヒトの感染症に関して技術の進歩を含め基礎・応用の両面をつなぐトランスレーショナル研究の多国間プロジェクトの支援を期待している。本公募は感染症研究と言う特定の問題に関して多国間協力の実施を促進するものである。

提案プロジェクトは次の2つの主要テーマの少なくとも1つに関連するものでなければならない。
・病原菌のホメオスタシス（恒常性）および病原性における共生細菌叢の役割の評価、および共生生物や生体防御微生物を感染の予知や治療に役立てる可能性の解明
・感染過程の初期段階の調査に必要な新技術の開発と応用

上記テーマに対応するに当たり、提案では次の方法の一つを取り込む必要がある。
・メタゲノム、トランスクリプトーム解析、メタボローム解析などの新たな方法や技術の実施
・バイオマーカーの識別や予防、診断、治療のツールとしての用途で、宿主に対する感染の結果を記述したり解釈したりするための新たな方法や技術の取り込み

本公募は最低3カ国からの最大6チーム（各国最大2チーム）で構成する連合体を対象とする。資金支援期間は最長3年で、ANRの支援は採択プロジェクトに参加するフランスのチームのみを対象とする。

[DW編集局+JSTパリ事務所]