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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWi)
- 元記事公開日:
- 2017/08/28
- 抄訳記事公開日:
- 2017/10/05
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中小企業を研究から製品市場化まで支援する
Zypries: Wir helfen dem Mittelstand von der Forschung hin zum marktfähigen Produkt
- 本文:
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イノベーション・コンピテンス助成制度(INNO-KOM)を初めてブレーメンとノルトライン・ヴェストファーレンで適用。これに関して連邦経済エネルギー省(BMWi)は概略下記のような報道発表を行った。
産業構造的が脆弱な地域においては、研究開発に強い大企業が存在しないことが多く、そこでは中小企業が研究開発の担い手になる。BMWiプログラムINNO-KOMは中小企業指向型の研究助成を強化し、不足する研究開発を補うものである。今年度はそのために7,100万ユーロが用意されている。ツュープリス大臣談:「国際的なイノベーション競争に対応するために、ドイツの中小企業は産業用の研究機関を必要としている。その研究は具体的に中小企業のニーズを指向したものでなければならず、研究成果が速やかに実用化されることを確保しなければならない。特に構造的に弱い地域がこれに該当する。このプログラムは中小企業への研究成果の移転を支援し、その雇用を確保する助けとなるものである。こうした措置を緊急に必要としているのが旧東ドイツ地域だけでなく、旧西ドイツの産業構造転換が急がれる地域である」
研究インフラの領域ではこれまで既に37プロジェクト、総額1,160万ユーロが投資されている。このたび初めて旧西ドイツの7研究機関(即ちブレーメン市とノルトライン・ヴェストファーレン州)に210万ユーロの助成がなされる。ロボット開発の助成でいえば、応用情報工学協会が製造技術と品質確保における人間とロボットのインタラクションに関する戦略を開発することが期待されている。また工作機および工材研究協会が新しい機能を伴う複雑なツールを備えた3Dプリンターシステムを開発する。
2009年から存続する技術領域オープンなINNO-KOMプログラムは2017年1月1日以降すべての構造的に弱い地域の公的研究機関に適用されることになり、旧西ドイツ地域もこれに含まれることになった。これは中小企業のイノベーションプログラムを統合するBMWiのイニシアチブ「アイデアから市場成果へ」の重要な基盤の一つである。
[DW編集局]