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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2017/09/01
- 抄訳記事公開日:
- 2017/10/17
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科学情報へのフリー・アクセスを推進するためオープン・アクセスのコストを支援
- 本文:
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連邦教育研究省(BMBF)は新たにポスト・グラント基金(Post-Grant-Fund)によって科学情報へのフリー・アクセスを推進することにし、概略下記のような報道発表を行った。
BMBFは研究者が論文を無料で投稿できるように支援することになった。BMBFが助成した研究開発プロジェクトの成果による質の高い情報へのオープン・アクセスは新たな助成イニシアチブによって料金が負担される。クエネット・ティーレンBMBF事務次官は新たな助成イニシアチブの開始に当たり、「持続的な支援は科学情報のオープン・アクセスの前提である」と述べ、「高品質情報のコストはゼロではない。新しいポスト・グラント基金で研究者を支援し、彼らの情報や論文にフリーでアクセスできるようにする。先般スタートした革新的なオープン・アクセス・プロジェクトの助成イニシアチブに続き、ポスト・グラント基金はオープン・アクセス戦略を実行するための更なる重要な措置である」と続けた。
オープン・アクセスを原則としたペーパーや出版社は出版物のコストを著者が支払う料金によってカバーすることが多い。もし出版物が研究プロジェクトの終了後に発行されるとすれば、そのコストをプロジェクト資金で負担することはできない。従って、著者は自分で資金負担を考えなければならない。このことがオープン・アクセス確保の障害となっている。BMBFは新たに創設されたポスト・グラント基金から、BMBFが助成し、完了したプロジェクトの成果発表に関する料金を負担する。
ポスト・グラント基金はBMBFのプロジェクト助成におけるいわゆるオープン・アクセス条項を補完するもので、同条項はBMBFの助成プロジェクトについて、著者が、科学的情報をオープン・アクセス情報にするよう推奨している。これによって著者は負担が軽減されるだけでなく、自分の科学的情報をオープン・アクセスとすることに関して後押しされることになる。
[DW編集局]