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- 国・地域名:
- フランス
- 元記事の言語:
- フランス語
- 公開機関:
- 高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)
- 元記事公開日:
- 2017/10/03
- 抄訳記事公開日:
- 2017/11/24
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2015年の国内研究開発支出
- 本文:
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2017年10月3日付の高等教育・研究・イノベーション省(MESRI)が発行する”Note Flash No.13″で、2015年の国内研究開発支出について報告している。標記記事の概要は以下のとおり。
・2015年のフランスの国内研究開発支出はわずかに上昇
2015年の国内研究開発支出(DIRD)は498億ユーロに達し、前年比9億ユーロの上昇となった。物価の変動を考慮すると、2015年にDIRDは0.8%伸びた。金額で民間のDIRDは0.9%伸び、政府機関のDIRDは0.5%伸びた。国内総生産に対するDIRDの比率で示す研究努力は、2015年は2.27%(2014年は2.28%)であった。つまりDIRDの伸びは国内総生産の伸びより低い。2016年のDIRDの伸びはかなりペースダウンすると予想されている(金額ベースでは+0.1%、2015年は+0.8%)。DIRDは501億ユーロの見込み。1つには民間のDIRDが不振(額で-0.0%)で、10年間の伸びた後、319億ユーロとなる見込み。もう一方の政府機関のDIRDは金額で0.4%の伸びで、182億ユーロとなる見込み。DIRDの伸びは国内総生産の伸び(+1.2%)を下回っている。したがって研究努力は2.27%から2.25%と僅かながら下がる見込み。
・2015年の研究開発支出はサービス業部門において比較的高い活力を維持
2015年のサービス業部門における研究開発支出には比較的活力がある。金額で+3.8%(2014年は+0.4%)であるが、2012年(+9.5%)、2013年(+7.8%)よりは低いのびである。それに反して工業部門は伸び悩んでいる(金額で+0.1%)。3大工業部門(自動車産業、航空宇宙製造業、製薬業)は研究に110億ユーロの国内研究開発支出を実行しており、これは民間の国内研究開発支出の35%に当たる。自動車産業の研究開発支出は2014年に伸びた(+9.8%)後は1.5%減少している。航空宇宙製造業の研究開発支出は2014年に少し減少したものの、その後わずかに上昇(+0.9%)している。製薬業界では2008年以来の減少が続いている(-1.3%)。 [DW編集局+JSTパリ事務所]