[本文]

国・地域名:
ロシア
元記事の言語:
英語
公開機関:
ロシア連邦政府
元記事公開日:
2017/09/12
抄訳記事公開日:
2017/11/27

フォトニクスおよびマイクロエレクトロニクスにおける研究、試験、製造設備用部品の生産の現地化

Meeting of the Government Import Substitution Commission

本文:

ロシア連邦政府の2017年9月12日付発表では輸入代替に関する政府委員会会合について報じているところ、同会合におけるメドヴェージェフ首相の冒頭演説の概要は以下のとおり。

フォトニクスは前途有望な領域の一つで、同セクターには絶えず注視している。フォトニクス産業は最新の科学技術を発展させるために重要な牽引者になり得る。その製品は研究、国防産業、マイクロエレクトロニクス、機械工学、医療、その他多数の領域で広く活用されている。民生用フォトニクス製品の市場は通常600億ルーブル~700億ルーブルと見られている。

ロシア政府は2014年にこのセクターへの取り組みを開始した。それにより、計画文書すべてが刷新され、新領域(量子・光学材料、ナノフォトニクス、バイオフォトニクスなど)を導入することとなった。産業貿易省および教育科学省には特別の審議会が設置され、また、政府支援を受ける優先プロジェクトを指定・選抜するための省庁横断型プログラムも承認された。このプログラムは今年開始される予定で、科学技術の発展に関する新規プログラムの一環でもある。

ロシアにはすでに、スコルコボ量子研究センターや先進研究基金による無線電子機器研究など、この領域での成功プロジェクトがある。このようなイニシアチブはサロフ市(モスクワから南東に約450キロ)のほか、多数の地域で進行中である。

さらに政府は、ロシアにおける光ファイバーの輸入依存度を短期的に最小化し、将来は輸入依存を完全になくすという課題を抱えている。この目標を達成する前提条件はすべて整っている。(広大な国土をカバーする)統一インフラの構築・整備により、ロシアが光ファイバー分野で最大規模の国内市場の一つとなる、この点が肝要である。だからこそ、他ならぬロシアメーカーがこの市場を支配することが不可欠となる。もちろんソーラー電力やレーザー技術などのその他領域も同じである。

目標は、フォトニクスで使用される部品や材料をロシア国内で可能なかぎり製造することにあり、当然それらは、競争力のある品質と価格を有し、市場で求められるものである。

[DW編集局]