[本文]

国・地域名:
英国
元記事の言語:
英語
公開機関:
国立測量規制局(NMRO)
元記事公開日:
2014/05/14
抄訳記事公開日:
2014/05/29

閏秒: 今後の政策決定に関する公開討論の開始 

Leap seconds away from having your say on time management

本文:

2014年5月14日、デイビッド・ウィレッツ(David Willetts)ビジネス・イノベーション・技能省/大学・科学担当大臣は、閏秒に関して今後の政策決定に役立てるための公開討論を開始した。

現在、閏秒は協定世界時(UTC)に対して挿入または削除の操作をすることで、太陽の位置に基づく太陽時と同期されている。

閏秒を周期的に取り込むことでコンピュータや通信ネットワークなどのシステムに問題が生じる可能性があるため、その使用を止めるようにとの提案がなされている。そうすると太陽時とUTCは次第に分離していく結果となる。

UTCと太陽時との調整を今後も継続して行うべきか、或いは、原子時計への全面依存に移行すべきかについて、国際電気通信連合(ITU)は2015年に結論を下すことになっている。この結論は技術的な目的のために極めて正確な時間を使用している人々の間で行われてきた多年に亘る議論の結果を踏まえてなされるものであるが、これまでのところ国際的合意には至っていない。

ウィレッツ大臣は、「今回の公開討論は、この重要な問題ついて万人が意見を述べる機会を与えるものであり、閏秒の今後に関する来年の結論に先立って我々の立場を告知することにも役立つ」と述べている。

[DW編集局]