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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2018/03/06
- 抄訳記事公開日:
- 2018/04/16
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職業教育にバーチャル技術を活用
- 本文:
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ドイツ連邦教育研究省(BMBF)は職業教育におけるバーチャル技術の活用を新たな段階へと進めることとし、概略下記のような報道発表を行った。
職業教育では、機械内部をじっくりと観察することが総合的理解のために非常に重要である。VRゴーグルのようなバーチャル技術の活用によって理解を深めることができる。BMBFは、職業訓練の現場においてバーチャル技術の応用を実証し、普及させるためのプロジェクトを助成しており、このほど次の段階、新たな「ラーニング・ティーチング・コンセプトの展開」へと進むことになった。
ラッヘル政務次官は「職業教育4.0は、新しいチャンスを開いてくれるものである。ドイツにおける優れた人材教育および職業訓練の強化のために活用していく」と述べた。
例えば、2016年にBMBFがスタートさせたプロジェクト”Social Virtual Learning
(SVL)”は国境を超えて活用されている。プロジェクト・パートナーの国際化によってウィーン(オーストリア)やサンクト・ガレン(スイス)の職業学校ではSVLの活用が定着化している。SVLによって、印刷・メディア技術分野の訓練生が印刷機の内部をバーチャル技術によって見ることができる。機械内部の動きが見えることで、これまでより以上に学ぶことができる。既に9校の職業訓練学校および企業内教育訓練センターが開発された技術を活用している。東北地方印刷メディア連盟は、年頭からニーダーザクセン州、ベルリン市、ブランデンブルク州内の会員企業に教育用のVR装置を提供している。ミュンスター市のアドルフ・コルピング職業カレッジは数ヶ月以内に訓練生を取り込む形で、初めて印刷プロセスに関する新しい学習システムを開発する。このシステムは2018年春までにザールブリュッケンの第二技術ビジネス職業教育センターに導入され、授業に組み入れられる。
BMBFは、「職業教育における仮想現実と拡張現実(VR/AR)」プログラムの公募を行うことを発表した。
[DW編集局]