[本文]

国・地域名:
中国
元記事の言語:
中国語
公開機関:
中国科学報
元記事公開日:
2014/04/23
抄訳記事公開日:
2014/06/16

「海馬号」ROVの海上試験が完了、検収に合格

“海马号”潜水器通过海上试验验收

本文:

2014年04月23日付の「中国科学報」ネット版は、「海馬号」ROVの海上試験が完了し、検収に合格したと報じた。本記事ではその概要をまとめる。

中国科学技術部が発表した情報によると、海洋科学総合調査船「海洋六号」に搭載された中国が独自に開発した初の4500メートル級ROV(遠隔操作無人探査機)「海馬号」が18日、南中国海で海上試験を行い、検収に合格した。

海馬号プロジェクトは、中国科学技術部が国家ハイテク研究発展計画(863計画)を通じて支援する重要プロジェクトで、中国が独自に開発した中で水深が最大、国産化率が最高、コア技術の国産化を実現したROVである。6年弱の研究開発により、研究者は本体構造、浮力材、油圧・推進ユニット、作業用ロボットアーム、ツール、ヒーブ補償装置などのコア技術を把握し、組み立て、プール内での試験、海上試験などを完了した。

海馬号は3回の海上試験を実施し、17回の潜水を完了し、南中国海の中央海盆の底部に3回到達して作業・試験を実施し、最大潜水深度は4502メートルに達した。水中ケーブル布設、沈積物の収集、熱流束調査、海底地震計の設置などの任務を完了し、水中昇降装置を使用した作業を実現した。また方向・水深固定航行など91件の技術指標の試験に合格した。

[JST北京事務所]