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- 国・地域名:
- 中国
- 元記事の言語:
- 中国語
- 公開機関:
- 科学技術部(MOST)
- 元記事公開日:
- 2018/06/07
- 抄訳記事公開日:
- 2018/07/25
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中国科学院の郭華東院士、国連技術ファシリテーション・メカニズム十人専門家グループのメンバーに当選
- 本文:
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2018年6月7日付の科学技術部ウェブサイトは、「中国科学院の郭華東院士、国連技術ファシリテーション・メカニズムの十人専門家グループのメンバーに当選」と報じた。本記事ではその概要をまとめる。
中国政府の指名推薦により、中国科学院の郭華東院士はこのほど、国連事務総長に第二回「国連技術ファシリテーション・メカニズムグループ」のメンバーとして招聘された。任期は2年である。郭華東院士は6月初旬に国連本部を訪れ、「国連科学技術イノベーションによる持続可能な開発目標(SDG)を促進する利益関係者プラットフォーム」に参加予定。
2015年に国連総会にて承認された「我々の世界を変革する:持続可能な開発のための2030アジェンダ」は「技術ファシリテーションメカニズムを始動し、持続可能な開発目標に対して支援サービスを提供する」ということを提起した。同メカニズムの主な内容は以下の通りである:一、「国連技術ファシリテーション・メカニズムグループ」を創設 二、「科学技術イノベーションによる持続可能な発展目標をファシリテーションする利益関係者協力フォーラム」を開催 三、科学技術イノベーションネットワーク情報プラットフォームを構築。
技術ファシリテーショングループの主な任務は国連技術ファシリテーションメカニズムの展開に建議し、具体的に「科学技術イノベーションにより持続可能な開発目標を促進する利益関係者協力フォーラム」の準備及び科学技術イノベーションネットワーク情報プラットフォームの開発・実施などへの支援の提供などを含む。第二回「国連技術ファシリテーション・メカニズムグループ」の他のメンバーはブラジル、南アフリカ、メキシコ、日本、フィンランド、アメリカ、スロベニア、イスラエル、タンザニア等の国から構成される。そのうち、日本の代表はJST元理事長の中村道治氏である。
現在、中国は「持続可能な開発のための2030アジェンダ」を全面的に実施し、既に「中国、持続可能な開発のための2030アジェンダを実施する国別方針」と「中国、持続可能な開発のための2030アジェンダにおける実施進展報告書」を発表し、持続可能な開発のための2030アジェンダのイノベーションモデル区建設を始動した。郭華東院士は国連技術ファシリテーションメカニズム十人専門家グループのメンバーに当選し、中国は科学技術イノベーションによる発展の影響力を継続して増強し、国際的な認知を得ることを体現する。中国にとって、グローバル科学技術イノベーションの多国間管理メカニズムを活用し、国際科学技術イノベーションの協力を有効的に展開し、制度面での発言権を向上させる重要なよいチャンスとなる。
[JST北京事務所]