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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦教育研究省(BMBF)
- 元記事公開日:
- 2018/07/23
- 抄訳記事公開日:
- 2018/08/27
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Forschungsboerse(研究交流:科学者および研究者の学校との交流を目的とする臨時講師登録イニシアチブ)
- 本文:
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研究交流イニシアチブへの登録研究者数が1,000人を記録し、連邦教育研究省(BMBF)は概略下記のような報道発表を行った。
BMBFのイニシアチブ「研究交流」は科学と教育を結び付けるもので、生徒は様々な分野の最新研究課題について知ることができ、科学者の研究の意義についてより多くを学ぶことができる。今回、初めてオンライン・プラットフォーム www.forschungsboerse.de に1.000人を超える研究者が登録されることとなった。
カルリチェク大臣談:「児童や生徒がBMBFのこのイニシアチブを通じて科学を身近に体験することができることは素晴らしいことである。一方、自分の研究活動を一般に理解を得られるように語ることは簡単なことではない。それだけに現在1,000人の研究者がこの重要な課題に素晴らしい対応をしてくれていることを大きな喜びとするものである。生徒たちとの意見交換や彼らの好奇心に満ちた質問によって研究者も自らの研究活動について新たな視点を得ることになる。これは生徒にとってだけでなく、研究者一人一人にとっても特別な経験である。もっと多くの研究者の参加を期待するものである」。
この数年で研究交流は研究者を学校教育と結びつけるための重要なポータルへ・サイトへと発展した。BMBFは、科学コミュニケーションの一環であるこのイニシアチブによって未来の研究者育成も行う。
1,000番目の登録科学者はトルステン・クルス(Thorsten Kluss)、ブレーメン大学で人間の脳内における感覚と運動の情報の処理に関する分野を研究している。またBMBFの助成による「市民科学(Citizen-Science)」の養蜂に関する“Bee Observer“プロジェクトを主導している。ドイツ全国でミツバチの巣にセンサーをつけ、得られたデータでミツバチ群の状態を記録している。例えば蜂の病気の原因を研究することができる。クルスは、「人間の脳で素晴らしい精巧なメカニズムが働いていることを理解するたびに深く感心する。そしてそれよりも魅了されるのは、ある共同の決定がなされる場合に、一つのミツバチ群でなされるのと同じ原則が適用されるということです。多くの場合、複雑で理解しがたいと思われがちなミツバチに関する私の研究を生徒たちに伝えることができるのは、研究者として特別な喜びであります」と述べている。
[DW編集局]