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- 国・地域名:
- ドイツ
- 元記事の言語:
- ドイツ語
- 公開機関:
- ドイツ連邦経済エネルギー省(BMWi)
- 元記事公開日:
- 2018/07/25
- 抄訳記事公開日:
- 2018/08/31
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エネルギー研究は、エネルギー転換を長期的に成功させるための重要な戦略的要素
- 本文:
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ヴッパータール研究所(Wuppertal Institut)およびミュンヘン工科大学(TUM)の研究者が「エネルギー転換のための技術」と題する報告書をバールアイスBMWi政務次官に提出した。これに関して連邦経済エネルギー省(BMWi)は概略下記のような報道発表を行った。
戦略的基本プロジェクト「エネルギー研究のトレンドと展望(Trends und Perspektiven der Energieforschung)」の締めくくりとなるこの報告書は、2018年秋に連邦政府が閣議決定しようとしている第7次新エネルギー研究計画の策定のための重要なマイルストーンとなるものである。
バールアイス政務次官談:「エネルギー研究はエネルギー政策の戦略的要素であり、エネルギー転換の長期的成功にとって欠くべからざるものである。エネルギー研究はここ数年優れた成果を生み出している。エネルギー貯蔵の領域、またはエネルギー効率が高い気候ニュートラルな建物、再生可能技術の利用においても多くの成果を上げている。オープン・テクノロジーは将来にとって基盤的な要素である。同報告書は、革新的エネルギー技術の持つポテンシャルに関する信頼性のある科学的知見をもたらし、併せて連邦政府の新エネルギー研究計画のための重要なインプットとなるものである」。
第7次エネルギー研究計画の作成にむけて、2017年にBMWiが幅広い協議プロセスを実施した。これにはアカデミア、産業界、市民社会、連邦各州の関係者多数が参加し、ポジションペーパーや専門家による勧告も出され、結果は2018年2月に公表された。協議プロセスは戦略的基本プロジェクト「エネルギー研究のトレンドと展望」によって科学的にフォローされた。このほど提出された調査結果は第7次エネルギー研究計画の科学的な基礎として役立つものである。
このほど提出された科学的分析の中心にあるのは、総合的な、多数の判断基準に基づく技術評価であり、これによって国際的な文脈における持続可能なエネルギー技術のイノベーションや市場のポテンシャル、これと結びつく産業政策的な可能性やイノベーションギャップ等が評価された。加えてエネルギー研究における助成戦略の将来設計に関するキーポイントを明確に表現している。
[DW編集局]